284 北北東に進路を取れ! ④ 石川県鶴来町の白山比咩神社
20151220
久留米地名研究会 古川 清久
今回は足早の長距離調査旅行ですので18日午後4時には京都府舞鶴市を出発し、福井県、石川県を抜け、20日夜には富山の東の端にまで到達していました。
さらに、明日中には新潟を抜け、できれば山形まで進むつもりでいます。
この間、既に二十数社の神社を見ていますが、元より全てを書くことなど到底できませんが、順番を飛ばして書きたいものから順次リポートを書いて行く事にしたいと思います。
まずは、本日、訪問した神社をご紹介することにします。
白山本宮 加賀一ノ宮 白山比咩神社 カーナビ検索 石川県白山市三宮町ニ105-1 TEL 076-272-0680
今回の「北北東に進路を取れ!」神社トレッキングにおいては、京都府舞鶴市内の主な神社を訪問し、舞鶴市内の知人宅で一泊し(といっても車中泊です)、翌日、夕方から東に向かったのですが、その後も敦賀市内と福井市内の二か所の某温泉センターで車中泊となったのでした。
筑前市、鯖江市、福井市など早朝から数社を巡り、上天気の中、早くも石川県に入りました。
石川県(加賀)と言えば、直ぐに頭に浮かぶのは白山比咩神社です。
加賀一の宮を素通りも勿体ない上に申し訳も立たないため、急遽、軌道を修正し白山比咩神社に向かいました。
石川県に入った辺りから南には雪山が見えるようになってきます。天気も良い事からより一層映え、白山姫とは良く言ったものだと再認識したところです。
白山信仰圏は広く東北地方まで広がっていますが、この神様=白山比咩が一体誰なのかあまりお分かりになっていないようです。
当然のことながら白山比咩こそが主神なのでしょうが、由緒書を見ても一向に要領を得ません。
しかし、私の住む佐賀県でさえも白坊様(シロンボサン)などと呼ばれ、山岳修験と繋がった小規模な信仰圏がある事を知っています。
多くの神社のリポートを書く必要がある事から結論を急ぎましょう。
これについても百嶋先生のお話は明瞭でした。
実は、天御中主命その人なのです。
通説では、中性神扱いになっていますが、ウマシアシカビヒコヂという御主人を持つ女性の神様であり、久留米で言えば、水天宮の女神様でもあるのです。
今回も白山比咩神社にそのウマシアシカビヒコヂの痕跡を探して見たのですが、亀甲の神紋により大幡主の領域に祀られている事以外探り出すことはできませんでした。
なお、御主人のウマシアシカビヒコヂ神は、今年、話題になった出雲大社の最上階=客人の間に鎮座して居られる事をお知らせしておきます。
出雲大社も亀甲紋章でしたね。出雲も同族の博多の櫛田神社の大幡主の領域だからなのです。