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326 春本番!安芸太田から邑南町の神社探訪 ⑨ “三次市布野の奥津神社”

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326 春本番!安芸太田から邑南町の神社探訪 ⑨ “三次市布野の奥津神社

20160422

久留米地名研究会(編集員) 古川 清久


 話が前後しますが、この神社も三次市作木の迦具神社や同じく日下の鹿島神社の探訪に行く前に脇道に入り見せて頂いた一社ですが、広島県神社誌にも目を通さずにどこまでの解析ができるか乱暴な探訪記となります。ネット上にも何の情報も出てきません。

しかし、この神社を見たいと言う気持ちは押さえられませんでした。

 勿論、このクラスの集落規模の神社となると、例え訪問しても神社縁起や神名どころか社名さえも確認

できないだろう事は想像に難くなく、ここでは社名だけを手掛かりに解読せざるを得ないのです。

 ともあれ神社は探し当てました。というよりも日本昔話に登場するかのようなのどかな田園に浮かぶかのような神社が待っていたのでした。


326-1


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社殿は簡素ですが、本来、一つ集落の鎮守様とはこのようなものなのです


さて、祭神ですが、金山彦、奥津彦、奥津姫で良いと思います。

この三次地方は古墳の集積地であり、同時に産鉄地帯でもあります。

そこに奥津(実は「奥津」は「瀛」の置き換え、安芸の宮島風に表現すれば厳島神社の「厳」の置き換え文字)であり、瀛氏=忌部=卜部=陰陽師でもあるのです(恐らく因島も同様)。

恐らく、金山彦を奉祭する製鉄集団の帰農集落が布野の戸河内と考えられます。

中国自動車道にも戸河内ICがありますが、あの一帯も瀛氏の拠点ですね。



326-3


下は境内地より参道方面を望んだのどかな田園風景(百嶋由一郎手書きメモ)


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今回は祭神に関してコメントは加えません。百嶋由一郎氏の65年の神社調査に基づく神代系譜の一部で十分すぎるほどの解読が可能になるはずです。


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