357 車で簡単に洗濯する方法について
20160616
太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久
古代史のフィールド・ワーク、神社研究のフィールド・ワークを問わず、長距離の調査でも普通良く行う4泊5日程度の旅行の場合はほとんど不自由がないのですが、これが一週間から二週間となってくると、どうしても問題になって来るのが、着替えと洗濯物の処分です。
三日分の下着、靴下、タオル、ハンカチなどは問題ないのですが、十日もの車中泊となってくると、「サルマタケ」状態になってきますので、それなりの対策が必要になってきます。
直ぐに思いつくのはコインランドリーでしょうが、ほんの僅かな洗濯のためだけに利用するのはバカバカしく、経済的にもある程度の下着が買えるわけで、どうしても小規模に洗濯する必要が出てくるのです。
勿論、温泉は毎日入りますが当然にも普通は洗濯は禁止ですし、乾燥までを考えると少しずつ洗い少しずつ干すことが必要になってくることはお分かり頂けると思います。
そこで、必要に迫られて車の中で洗濯を始めてしまったのです。
必要は発明の親とか母などと言われますが、やってみれば何でもない訳で実に簡単な事だったのです。
ディスカウント・ストアやホーム・センターに行けば、折り畳み式のクール・ボックスが千円程度で売られていますが、これに下着上下、タオル、ハンカチ、靴下、上着のシャツの一日分程度を入れて水を2/3程度、洗剤を少し入れて、一時間も走れば、洗いが完了し、水を入れ替えて再び一時間程度走れば濯ぎが完了すると言う訳です。
後は、絞ってパソコンを置いているテーブルの上に並べて少し窓を開けて空気を入れ替えながら再び一~二時間走れば洗濯は完了する事になるのです。
必要に応じてクール・ボックスの大きさを変えれば一回の洗濯量を調整できますし、二週間分の着替えを持って行くなどといった愚策は回避できることになるのです。
これで、上着の上下2組、下着の4組、靴下の4組、ハンカチの4組、タオルの3組程度で、一ヶ月でも調査旅行ができるのですから、後は気力と根気という精神的な問題だけになる訳です。
最後に残るのは食事に対する欲求で、普通に何でも自分で料理している事から、食材を見つけると直ぐに調理への欲望が芽生えてくるのです。
カセット・コンロからまな板まで装備している事から、車中で芋を蒸かすぐらいは当たり前で、アサリを手に入れれば直ぐに味噌汁を作り、湧水を見つければ冷そうめんを作り、良いイワシを手に入れれば煮つけを作るとバリエーションに富んでいます。一通りの調味料は揃っていますし、最近はスーパー・マーケットには冬場でも氷が備えられていますので、小型のクール・ボックスがあれば肉でも卵でも安心して運べるのです。皆さんも文献から離れ、自分の目で歴史の現場を見に行きませんか?
折り畳み式のクール・ボックスと粉せっけんの入った小型のタッパー・ボックス