スポット029 久留米地名研究会の周辺
20160405
久留米地名研究会(編集員) 古川 清久
今年も久留米大学公開講座の季節がやって来ました。
まず、連休明けの5月14日~五週間に亘り、6)郷土の古代史2016 として8セッション、7)九州王朝論2016 として4セッションの計12講座が九州王朝論の立場から講演が行われるのです。
中でも、古田武彦亡きあと、九州王朝論の最先端の研究者とも考えられる佃 収氏の研究の一端に直接触れることができる事に時代の流れと喜び感じます。
佃 収九州王朝論はいわゆる九州王朝論者の中でもあまり知られていませんが、既に、著作は15を越え、同人誌を継続して発行され続けておられるなど、その全体系は未だに知られていません。
既に、熊本県和水町を中心とする菊水史談会では10年前から講演を行われていましたが、九州王朝論者でも古田、非古田、反古田の対立の影に隠れて孤高の研究を続けて来られた氏には改めて敬意を表したいと思います。
久留米大学公開講座と久留米地名研究会提携団体による 「九州王著論」連続講演のご案内
2016年の九州古代史の話題を検証していきます。 会場:御井キャンパス500号館51A教室
受講料2,160円 定員100人 当日でも受講可能ですが申し込みについては久留米大学のHPをご覧ください
受講料2,160円 定員100人 当日でも受講可能ですが申し込みについては久留米大学のHPをご覧ください
この他にも、経済学部の大矢野教授を軸に、久留米地名研究会の結成メンバーである福島先生などによる3)邪馬台国と九州王朝4)古事記の国譲り神話と日本書紀の九州王朝論について考察する として、6~7月に合計10セッションの講座が企画されています。
「原子力村」同様の「考古学村」による邪馬台国畿内説、東遷説から一時も早く離脱し、真実の古代史研究に触れて頂きたいと望んでやみません。
加えて、ここ数年来の提携団体である菊水史談会が五月中に三つの講演会を行います。
始めは自らの耳を疑ったほどでしたが、どうやら本気のようで一年分のスケジュールを一気に消化する勢いなのです。
それと言うのも5月8日の連休最終日に超大物中の大物、宮地嶽神社の浄見 譲宮司の講演会を企画されているからです。
宮地嶽神社と言えば、九州北半の大半のバス、タクシー、乗用車に宮地嶽神社交通安全の御守りが置かれていた時代があり、驚くほどの信仰圏(祭祀圏)を持っていた事は皆さんご存知の通りです。
この太宰府天満宮に次いで参拝客が多いこの神社こそ謎の九州王朝宮廷舞と言われる「筑紫舞」を継承した神社であり、今尚続くその信仰圏は、九州王朝の中枢領域(直轄支配地域)を思わせているのです。
久留米地名研究会でも五年ほど前に浄見宮司に「九州王朝の周辺」講演をお願いしていますが、いよいよ、「筑紫舞」でも中心的な役割を果たす肥後の翁の領域で講演して頂けるところまで来たのです。
それに合わせ、佃収先生による「筑紫舞の肥後の翁と江田船山古墳」という講演も行われることから、まさに、夏の古墳祭り(江田船山古墳)への伏線も静かに轢かれていると言えそうです。
菊水史談会(熊本県和水町)久留米地名研究会提携団体
会場:和水町中央公民館 熊本県玉名郡和水町江田3883-1 ℡0968-86-2022 事前申込不要 資料代500円
※ 講演に関する簡単な質問は09062983254(古川)まで、詳細には事務局09037874460(前垣)まで
中には九州王朝論をご存知でないという潜りの古代史ファンもおられるのかも知れませんが、まずは九州王朝論の一端でもお聴きになれば、現在の通説により持ち込まれたデタラメな古代史観が一変する事と思います。
考古学会がしがみつく「邪馬台国畿内説」などという大嘘から一刻も早く解放され、真実の列島の神代史、古代史に目を向けて頂きたいと思います。