スポット071 国家が重荷になった金持ち連中が国家を捨てて地下に潜り始めたのではないか?
20170121
太宰府地名研究会(百嶋神代史研究会準備会) 古川 清久
2017年1月21日早朝には早くもトランプ大統領就任演説 (日本語訳全文)が掲載されていました。
トランプ大統領就任演説 日本語訳全文 1月21日 6時12分
トランプ大統領就任演説 日本語訳全文
アメリカの第45代大統領にドナルド・トランプ氏が就任しました。以下はトランプ新大統領の就任演説の日本語訳全文です。
ロバーツ最高裁判所長官、カーター元大統領、クリントン元大統領、ブッシュ元大統領、オバマ大統領、そしてアメリカ国民の皆さん、世界の皆さん、ありがとう。私たちアメリカ国民はきょう、アメリカを再建し、国民のための約束を守るための、国家的な努力に加わりました。私たちはともに、アメリカと世界が今後数年間進む道を決めます。私たちは課題や困難に直面するでしょう。しかし、私たちはやり遂げます。私たちは4年ごとに、秩序だち、平和的な政権移行のために集結します。私たちは政権移行中の、オバマ大統領、そしてファーストレディーのミシェル夫人からの寛大な支援に感謝します。彼らは本当にすばらしかったです。
しかし、きょうの就任式はとても特別な意味を持ちます。なぜなら、きょう、私たちは単に、1つの政権から次の政権に、あるいは、1つの政党から別の政党に移行するだけでなく、権限を首都ワシントンの政治からアメリカ国民に返すからです。
あまりにも長い間、ワシントンの小さなグループが政府の恩恵にあずかる一方で、アメリカ国民が代償を払ってきました。ワシントンは栄えてきましたが、人々はその富を共有していません。政治家は繁栄してきましたが、仕事はなくなり、工場は閉鎖されてきました。既存の勢力は自分たちを守ってきましたが、国民のことは守ってきませんでした。彼らの勝利は皆さんの勝利ではありませんでした。彼らが首都で祝っている一方で、闘っている国中の家族たちを祝うことはほとんどありませんでした。すべてが変わります。いま、ここから始まります。なぜなら、この瞬間は皆さんの瞬間だからです。皆さんのものだからです。ここに集まっている皆さんの、そして、アメリカ国内で演説を見ている皆さんのものだからです。きょうという日は、皆さんの日です。皆さんへのお祝いです。そして、このアメリカ合衆国は、皆さんの国なのです。本当に大切なことは、どちらの政党が政権を握るかではなく、私たちの政府が国民によって統治されているかどうかということなのです。
2017年1月20日は、国民が再び国の統治者になった日として記憶されるでしょう。忘れられていた国民は、もう忘れられることはありません。皆があなたたちの声を聞いています。世界がこれまで見たことのない歴史的な運動の一部を担う、数百万もの瞬間に出会うでしょう。この運動の中心には、重要な信念があります。それは、国は国民のために奉仕するというものです。アメリカ国民は、子どもたちのためにすばらしい学校を、家族のために安全な地域を、そして自分たちのためによい仕事を望んでいます。これらは、高潔な皆さんが持つ、当然の要求です。しかし、あまりにも多くの国民が、違う現実に直面しています。母親と子どもたちは貧困にあえぎ、国中に、さびついた工場が墓石のように散らばっています。教育は金がかかり、若く輝かしい生徒たちは知識を得られていません。そして犯罪やギャング、薬物があまりに多くの命を奪い、可能性を奪っています。このアメリカの殺りくは、いま、ここで、終わります。私たちは1つの国であり、彼らの苦痛は私たちの苦痛です。彼らの夢は私たちの夢です。そして、彼らの成功は私たちの成功です。私たちは、1つの心、1つの故郷、そしてひとつの輝かしい運命を共有しています。
きょうの私の宣誓は、すべてのアメリカ国民に対する忠誠の宣誓です。何十年もの間、私たちは、アメリカの産業を犠牲にして、外国の産業を豊かにしてきました。ほかの国の軍隊を支援する一方で、非常に悲しいことに、われわれの軍を犠牲にしました。ほかの国の国境を守る一方で、自分たちの国境を守ることを拒んできました。そして、何兆ドルも海外で使う一方で、アメリカの産業は荒廃し衰退してきました。私たちが他の国を豊かにする一方で、われわれの国の富と強さ、そして自信は地平線のかなたに消えていきました。取り残される何百万人ものアメリカの労働者のことを考えもせず、1つまた1つと、工場は閉鎖し、この国をあとにしていきました。中間層の富は、彼らの家庭から奪われ、世界中で再分配されてきました。しかし、それは過去のことです。いま、私たちは未来だけに目を向けています。きょうここに集まった私たちは、新たな命令を発します。すべての都市、すべての外国の首都、そして権力が集まるすべての場所で、知られることになるでしょう。この日以降、新たなビジョンがわれわれの国を統治するでしょう。
この瞬間から、アメリカ第一となります。貿易、税、移民、外交問題に関するすべての決断は、アメリカの労働者とアメリカの家族を利するために下されます。ほかの国々が、われわれの製品を作り、われわれの企業を奪い取り、われわれの雇用を破壊するという略奪から、われわれの国を守らなければなりません。わたしは全力で皆さんのために戦います。何があっても皆さんを失望させません。アメリカは再び勝ち始めるでしょう、かつて無いほど勝つでしょう。私たちは雇用を取り戻します。私たちは国境を取り戻します。私たちは富を取り戻します。そして、私たちの夢を取り戻します。
私たちは、新しい道、高速道路、橋、空港、トンネル、そして鉄道を、このすばらしい国の至る所につくるでしょう。私たちは、人々を生活保護から切り離し、再び仕事につかせるでしょう。アメリカ人の手によって、アメリカの労働者によって、われわれの国を再建します。私たちは2つの簡単なルールを守ります。アメリカのものを買い、アメリカ人を雇用します。私たちは、世界の国々に、友情と親善を求めるでしょう。しかし、そうしながらも、すべての国々に、自分たちの利益を最優先にする権利があることを理解しています。私たちは、自分の生き方を他の人たちに押しつけるのではなく、自分たちの生き方が輝くことによって、他の人たちの手本となるようにします。
私たちは古い同盟関係を強化し、新たな同盟を作ります。そして、文明社会を結束させ、イスラム過激主義を地球から完全に根絶します。私たちの政治の根本にあるのは、アメリカに対する完全な忠誠心です。そして、国への忠誠心を通して、私たちはお互いに対する誠実さを再発見することになります。もし愛国心に心を開けば、偏見が生まれる余地はありません。聖書は「神の民が団結して生きていることができたら、どれほどすばらしいことでしょうか」と私たちに伝えています。私たちは心を開いて語り合い、意見が合わないことについては率直に議論をし、しかし、常に団結することを追い求めなければなりません。アメリカが団結すれば、誰も、アメリカが前に進むことを止めることはできないでしょう。そこにおそれがあってはなりません。私たちは守られ、そして守られ続けます。私たちは、すばらしい軍隊、そして、法の執行機関で働くすばらしい男性、女性に、守られています。そして最も大切なことですが、私たちは神によって守られています。
最後に、私たちは大きく考え、大きな夢を見るべきです。アメリカの人々は、努力をしているからこそ、国が存在し続けていけるということを理解しています。私たちは、話すだけで常に不満を述べ、行動を起こさず、問題に対応しようとしない政治家を受け入れる余地はありません。空虚な話をする時間は終わりました。行動を起こすときが来たのです。できないことを話すのはもうやめましょう。アメリカの心、闘争心、魂を打ち負かすような課題は、存在しません。私たちが失敗することはありません。私たちは再び栄え、繁栄するでしょう。私たちはこの新世紀のはじめに、宇宙の謎を解き明かし、地球を病から解放し、明日のエネルギーや産業、そして技術を、利用しようとしています。新しい国の誇りは私たちの魂を呼び覚まし、新しい視野を与え、分断を癒やすことになるでしょう。私たちの兵士が決して忘れなかった、古くからの知恵を思い起こすときです。それは私たちが黒い肌であろうと、褐色の肌であろうと、白い肌であろうと、私たちは同じ愛国者の赤い血を流し、偉大な自由を享受し、そして、偉大なアメリカ国旗をたたえるということです。そしてデトロイトの郊外で生まれた子どもたちも、風に吹きさらされたネブラスカで生まれた子どもたちも、同じ夜空を見て、同じ夢で心を満たし、同じ全知全能の創造者によって命を与えられています。だからこそアメリカ人の皆さん、近い街にいる人も、遠い街にいる人も、小さな村にいる人も、大きな村にいる人も、山から山へ、海から海へと、この言葉を伝えます。あなたたちは二度と無視されることはありません。あなたの声、希望、夢はアメリカの運命を決定づけます。そしてあなたの勇気、善良さ、愛は私たちの歩む道を導きます。ともに、私たちはアメリカを再び強くします。私たちはアメリカを再び豊かにします。私たちはアメリカを再び誇り高い国にします。私たちはアメリカを再び安全な国にします。そして、ともに、私たちはアメリカを再び偉大にします。ありがとうございます。神の祝福が皆様にありますように。神がアメリカを祝福しますように。
これが、疲弊した国民向きのただの題目だけに終わるのかどうかは暫くすれば見えてくるでしょう。
トランプはアメリカ・ファーストを叫んだのですが、実は、自らの国益を捨て、最もアメリカ・ファーストに走り、その走狗だけが甘い汁を吸い続け、国富の大半をアメリカに貢ぎ続けたのが日本だったはずです。
今後、日本が日本ファーストに復帰する事ができるかどうかは、戦前どころか百五十年前の攘夷に戻らなければならない訳で、当面、ただの夢物語でしかないでしょう。
実のところ、アメリカの影のオーナー共が、新たな南北戦争から暗殺も含めた生死をも含め、本当にトランプを就任させるかどうかを疑ってきました。
只の見せ掛けでしかないのですが、初の黒人大統領、初の女性大統領と言う切り札(Trump)をリレーする予定ではあったのでしょうが、どうやらそれに反しその名もトランプという最後の切り札(Trump)が登場してしまったようです。
さて、今回はトランプ演説の解読と言った話ではありません。
アメリカ社会が行き詰っている事ははっきりしていますが、現在、この社会の深い部分で大きな変化が始まっているようなのです。
それはアメリカの所得の高い階層だけのエリアが既存の町や市から独立し、貧乏人を切り捨てた金持ちだけの囲い込みが進んでいるのです。
日本だと余り想像ができないでしょうが、明確に行政単位までも変更した上で、収入の多い住民だけで纏まった自治体が創られ、人為的に線引きされたコミュニティーが出現し始めているのです。
塀を造り、警備員(事実上の私兵、傭兵)を置き、自分達だけで犯罪のない平和で安全な社会を実現するという訳ですが、実体は、砦集落どころか監視装置つきの都市国家や城塞都市と言ったものが続々出現し始めているのです。
つまり、明確に弱者切り捨てたモザイク型社会に変わりつつあるのです。
これについては、ネット上にたくさんの情報が流れていますが、分かり易いもので、今のところ「金持ちだけの町」とでも検索すれば、トップに以下が出て来ます。
1.2.のうち1/2
アメリカ社会では分断が深まっています。同じ地域の中でも少し離れただけで、全く違う社会が生まれています。
出典“独立”する富裕層 - NHK クローズアップ現代
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富裕層の富は、中間層の消費と、貧困層の労働で成り立っている。 それを忘れて富裕層だけで独立自治区とか幼稚過ぎる。
出典アメリカで富裕層が続々と独立!境界線を決め、民間に業務委託!貧困層に税金が使われることを拒否!アメリカの税制が崩壊の危機に!|真実を探すブログ
アメリカの富裕層たち
出典ryuzaburo.up.seesaa.net
アメリカの自治体で今、異変が起きている。「州」の下の行政区分である「郡」から“独立”するCITY=「市」が相次いでいるのだ。
出典アメリカで富裕層が続々と独立!境界線を決め、民間に業務委託!貧困層に税金が使われることを拒否!アメリカの税制が崩壊の危機に!|真実を探すブログ
彼らは、自分たちで「市」の境界線を決め、州議会を動かし、住民投票を実施。法にのっとり独立を成し遂げている。
出典アメリカで富裕層が続々と独立!境界線を決め、民間に業務委託!貧困層に税金が使われることを拒否!アメリカの税制が崩壊の危機に!|真実を探すブログ
理想郷として自治体を独立させた富裕層には、もはや貧困層の人々を同じ「国民」として見る事ができなくなりつつある
出典
お金持ちが自治体を作る!?~独立する富裕層~ | ZUU online
富裕層が社会保障の配分に不満
GettyImages
富裕層は税金が貧困層のためばかりに使われていると反発。みずからが住む地区を周囲と切り離し、新たな自治体を作る動きを強めています。
出典
“独立”する富裕層 - NHK クローズアップ現代
独立しているのは、100万ドル以上の資産を持つとされている富裕層が暮らす高級住宅地域です。
出典お金持ちが自治体を作る!?~独立する富裕層~ | ZUU online
ビジネス的にコスト削減
出典www.nhk.or.jp
富裕層は、市の運営にビジネスのノウハウを取り入れました。警察と消防を除く、すべての業務を民間に委託。同じ規模の市なら数百人は必要な職員の数を9人に抑え、徹底的なコストカットを進めました。
出典“独立”する富裕層 - NHK クローズアップ現代
コーポラティズムの最大の特徴は、国民の主権が軍事力や暴力ではなく、不適切な形で政治と癒着した企業群によって、合法的に奪われることだろう。
出典米国サンディ・スプリング市を知っていますか?~コーポラティズムというすべてが株式会社化する社会 - 毎日1冊、こちょ!の書評ブログ
サンディ・スプリングス市の方法
このように金持が自分達だけのコロニーとして纏まろうとする傾向は、潜在的にはあったとしても、豊かな中流階級が強固に存在していた時代にはチャリティーや献金といった伝統的な価値観に基づき共に支えようとする価値観が定着していたものでした。
しかし、弱者切り捨てが全体として多数派になったかのようです。
トランプ政権の政策が今後どのようなものになるかは依然不透明です。
しかし、ドローン導入、ロボット導入、IT化、省力化によってどんどん雇用が奪われていく中で、長期的に所得を奪われた貧困層が職を得て行く事が可能になるとはとても思えないのであって、既に物を自ら造らない社会になってしまったアメリカに於いては、どうせ土木への投資など公共事業の拡大と言った民主党的な政策以外には方法はなさそうで、とても金持ちの懐に手を突っ込む富の再分配に踏み込むとは思えず、危機はなお一層深まるのではないかと考えています。
長期的にこの富を手にした一握りの富裕層は、将来を含め人口が過剰であり、人口を削減させようとしているはずなのですが(ユダヤ・マフィア世界人口を10億程度に減らそうとしていると言われているのです)、もはや国家を自らの防衛手段とは考えていないのか、国家そのものが負担になっているのか、それとも国家そのものを地下組織化させようと考えているのか、貧困層の面倒を一切見ないで済む社会を模索しつつあるようなのです。
誰も、どの国も、決して手を付けない、タックス・ヘイブンことケイマン諸島などの逃避地に一年で集まる金(世界8大富豪)だけでも巨大国家の財政を潤すほどのもので、これらの世界の富を分配しない事によって人口抑制、人口低減を図っているのです。
いずれにせよ、トランプが世界国家のオーナーの直接的代理人ではないとしたら、金持ちの最後の良心を体現している最後の輝きでしかないはずなのです。