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スポット083 百嶋由一郎手書きデータの整理作業から

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スポット083 百嶋由一郎手書きデータの整理作業から


20170123

太宰府地名研究会(百嶋神社考古学研究班) 古川 清久


稀代の神社研究者であった故)百嶋由一郎氏が亡くなられて四年目の春を迎えていますが、百嶋神社考古学に関心を寄せる人は徐々に増え始め、ネット上でもかなりの影響力を持ちつつあるようです。

 既に、グループ全体での年間のアクセス数は百万件を超えているはずで(上位5blogだけでも確実に6070万件/年)、最低でも時代の流れによって消失してしまう事だけは無くなったものと考えています。


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写真は久山斎宮に近い旧「審神者(さにわ)神社」ですかね


 既に熱心に神社を調べている経験ある研究グループが形成されており、取りつかれたように日々神社を調べる研究者が二十人近く存在する連合体が形成されているのです。

このため、今ならば“いくら調べても誰に聞いても分からない神社の謎について知りたい”という方がおられたら当方のスタッフによってチームを作ればある程度はお答えする事ができるのではないかと思う所まできた様な気がしています。

 こうした中、最後に回収した百嶋由一郎氏の手書きデータのスキャニング作業が棚上げになっていた事から、何とか9時間かけて作業を終え、少しずつ読み込む作業を行っているところです(オンエア時点では既に完了しています)。

 今回は、最後のデータを回収した事から、神代系譜(5080シート)だけを集めたファイルを作成しており、研究のために必要とする方にはとりあえず神代系譜のみを実費程度で広くお送りしたいと考えているところです。

 その中に藤原氏の系統がどこから始まっているのかを書いたものと、広く一般にも関心を持たれている武内宿祢の出自についてはっきりと書いている神代系譜が出て来ましたので、この部分についてお知らせしたいと思います。

 藤原氏が阿蘇氏の系統から出ているという事についてはこれまでにも書いてきましたが、もう一つ、山下影姫が、実は神武天皇に反抗した長脛彦の流れである事、また、第8代孝元天皇と山下影姫との間に武内宿祢が産まれている事を書いたものが出て来ましたので先行してお知らせしたいと思うものです。

 神功皇后と武内宿祢の間に応神天皇が産まれたなどといった下ネタ絡みでくだらない話をして喜んでいるような愚かな方々はどうでも良いとして、学会通説に沿って偉そうな話をされている方々が漫画にしか見えないようなすごい研究に踏み込んでおられた事が良く分かるものなのです。


第一系譜


 まず、第一系譜ですが、「中臣烏賊津臣」こそ藤原のルーツなのです。

一般的には滋賀県長浜市の伊香具神社の祭神の伊香津臣であり「近江国風土記逸文」に「中臣烏賊津使主」と記されたその人なのです。

 なお、あまり知られていませんが、この中臣烏賊津臣は長崎県の対馬に数多く祀られています。

 再度、大著「天神と海神」(永留久恵著)を手に、この中臣烏賊津臣を祀る神社を巡ってみたいと思っています。

敬愛する「玄松子」氏のサイトにもそれが良く見て取れます。


sp83-2雷命神社 長崎県対馬市厳原町阿連字久奈215


雷神社 長崎県対馬市厳原町豆酘西井坂2852


霹靂神社 長崎県対馬市上対馬町大増1073


天諸羽神社 長崎県対馬市上県町佐護恵古


天諸羽神社 長崎県対馬市上対馬町一重30


天諸羽神社 長崎県対馬市峰町吉田941


能理刀神社 長崎県対馬市上対馬町大字西泊字横道218


能理刀神社 長崎県対馬市上対馬町芦見字スダリ274


敷島神社 長崎県対馬市美津島町加志字小河内386


志多留能理刀神社 長崎県対馬市上県町伊奈字向原381……


余談ですが、個人的には対馬は木坂の海神神社の社家でもあった民俗学者の永留久恵氏(昨年亡くなられたようです)も実は中臣氏の後裔であり、永留も中臣の(もしかしたら中臣も永留)の置換えではないかと考えているところです。

 大幡主の血を引く市杵島姫と阿蘇の草壁吉見の間に産れた大山咋と、金山彦の娘である櫛稲田姫と豊玉姫の間に産れた鴨玉依姫との有力なる系統に産れたのが、後に後継の藤原氏から天皇と格上げされた贈)崇神=審神者(サニワ)であり中臣烏賊津臣だったのです。

 古代(神代)に於ける実力者の阿蘇氏の頭目としての性格を持ち、大幡主-ヤタガラスの系統のバック・アップを受けられる立場にあったのが中臣烏賊津臣であり、正に武装せる審神者(サニワ)=武装した裁判官という司法と警察権力を握っていた流れから藤原氏が登場している事が見えてくるのです。

 ロシアのプーチンが秘密警察カーゲーベー(KGB)と怪僧ラスプーチンの血を引いている(?)事とイメージがダブるのですが、何時の時代でもそれこそが権力の中枢である事が見えるのです。

 椎根ツ彦(神武東征=崇神の東征の舵取役)は良いとして、その妃である宇佐都姫が足一騰宮の主であり、贈)崇神が宇佐を地盤にしていた事も見えるのです。

 この辺りに九州王朝の滅亡後に宇佐が高良大社、玉垂宮から九州(全国)の宗廟を奪った裏事情が見えてくるような気がしています。


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第二系譜


 この神代系譜も今までにない印象を受けるものですが、通説では武内の宿祢は屋主忍男武雄心命と山下影姫との間に産れたものとされていますが、そうではない事にも気づきます。

 今後、各メンバーにより解読作業が行われると思いますが、長脛彦の血を引く山下影姫と第8代孝元天皇との間に産れたのが大彦であり武内宿祢であるというのは衝撃的です。




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百嶋由一郎手書きデータ第4集(DVD)とは別に、全ての神代系譜5060枚だけを集めた神代系譜特集DVDも作成しています。純粋に神代の研究をされる方には実費でお送りできますので、ご連絡下さい。


09062983254(古川)まで


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