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スポット117 ヒート・アイランドを引き起こした無能な国土交通省 “熱 禍”

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スポット117 ヒート・アイランドを引き起こした無能な国土交通省 “熱 禍”

20170828

太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


 最近、大都市のゲリラ豪雨や地方の小規模な都市型豪雨それに竜巻被害、さらには高温注意報と言ったものが頻繁に伝えられる傾向が顕著になってきました。

 しばらく前までは省エネのために「エアコンは28℃以下に設定しましょう…」など言っていた舌の根も乾かないうちに、今度は「エアコンを適切に利用し熱中症予防を計りましょう…」と責任逃れに動いているのですから整合性も論理性も何もないメッセジを流す事だけが目的で、何の役にも立っていない行政をさも役に立つもに見せようとしている様にしか見えません。

 2017年の夏は西日本では猛暑、それも、最低気温が30なりかねないとんでもない酷暑で、逆に東日本では夏らしい日がないものの、急激な突風や局所的豪雨と一万発もの雷が落ち、それに竜巻が起こるは、雹が降るといった急激な上昇気流を思わせる現象が起こっている事が明らかになってきました。

 この問題については、sp117-1などで「打ち水大作戦の大間抜け」として長文(40p)を公開していますので、お読み頂けば概略はお分かり頂けると思います。

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これには後半に熱 禍(打ち水するより、コンクリートを引っ剥がせ!)有明海・諫早湾干拓リポート編集長 古川清久(元自治体職員)熱 河(ネッカ)を加えています。ただ、全文がより一層長くなり実戦的でない文章になっているかも知れません。

ここでは、普段読んで頂けない「熱河」の冒頭の部分だけをご紹介しておきます。



sp117-2私が勝手に創り出しただけのものですが、ヒート・アイランドの意味を持たせた造語で「熱禍」(ネッカ)と読みます。"ネッカ"と言えば、ついつい満洲事変から支那事変の泥沼に引き摺り込まれるきっかけとなった満洲(国)の一省、熱河省を巡って行われた「熱河作戦」(*)を思い出してしまいますが、これについて書き始めては、最初から脱線になってしまいます。

ただ、敗戦から七十年を経て、ひとりよがりの国土交通省の官僚によってもたらされたヒート・アイランドという名の新たな敗戦(国民が蒙る災禍を敗戦と言うならば)を思う時、「熱禍」から「熱河」を思い浮かべる事に全く必然性がない訳でもないのです。

まず、ヒート・アイランド現象は人間の手ではどうしようもない天災とか異常気象、さらには天変地異とかいったものでは全くなく、ここ数十年で到達した国土交通省を先頭とする国家機関(農水省など)の暴走(かつての武藤章や牟田口蓮也といった連中が引き起こした陸軍の暴走)によってもたらされた人災、国による国土、生活環境の決定的破壊でしかないのであり、この無能極まりない国家機関という国民と国土への敵対者=国賊によって引き起こされた第二の敗戦に等しいものなのです。

"""わざわい"であり、鬼のなす業(ワザ)のハヒ=ありさま のことですが、人間というよりも国土交通省のもたらした災難のことを意味するものと思っていただいて構いません。

それはともかくとして、前段の「"打ち水大作戦"の大間抜け」がヒート・アイランド問題の総論とでも言うべきものであった事に対して、今回は、国土の再建に向けた各論になるものであり、さらに下世話な話をしたいと思います。熱河作戦満洲国は満洲事変により中国東北三省、内蒙古(熱河省)に成立した植民地国家(私は本来、満洲は満洲族の国土であって漢族のものなどではないと考えており、"日本が中国を侵略した"といったありきたりの議論に単純にくみすることはしません。満洲が中国の領土であるという議論は歴史を鵜呑みにする人間の言う事でしかなく、傀儡政権といった政治的な意図を持った蔑称は使いませんが)でした。その熱河省の主席であった汪兆銘派の湯玉麟(トウギョクリン)は張学良と通じ、熱河省奪還 のための抗日軍を組織して侵入を繰り返します。


sp117-3このため、一九三三年、関東軍は熱河作戦を発動し山海関を占領するに至ります。満洲事変の元凶であった石原莞爾は満洲を確保する事を第一義的課題として長城線を越えて中国本土に入るような戦線の拡大には一貫して反対しますが(山海関を越えるな!)、満洲国内である熱河すら安定せず、その後の北支事変へと発展していくのです。

この作戦は、緒戦では関東軍の機動作戦が図にあたって、約十日間で熱河省を掃蕩(そうとう)したが、三月初旬、喜峰口をはじめ、長城線重要関門を攻撃する段になって中国中央軍の頑強な抵抗にあい、予想外の苦戦を味わわなければならなかった。そのために、戦闘は長城線を越えて、やがて後のらん(三水偏に糸+言+糸、下に木)東作戦につらなるのである。「関東軍」在満陸軍の独走 島田俊彦(講談社学術文庫)※ 今回、満州の表記を"満洲"としました。前述の島田俊彦による 「関東軍」在満陸軍の独走 においても、表記は"満州"とされていますので、必ずしも拘る必要はないのですが、ツングース系の民族である"マンチュリア"の表記は、水に生きる民との認識から"満洲"とされたのであり、本来、その方が正しいと考えるからです。

中国共産党政権はこの民族が打ち立てた国家である清国の存在をよしとせず(漢族が清国によって支配されていた)、水に生きた独立した民族の記憶を消したいと考えているかのようです。


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この「熱禍」と「熱河」とを掛けた妙なタイトルも、冒頭以外は全てヒート・アイランドの話ですから、良くも書いたものといった印象を我ながら持つところです。

ただ、「熱禍」も現代版関東軍としての国土交通省の暴走の結果引き起こされた国家的破滅としてのヒート・アイランド現象をCO2温暖化論などで誤魔化していると言った構造があるためどうしてもダブル・イメージで意識してしまうのでしょう。


熱禍(ヒート・アイランド現象)は国土交通省が引き起こした


既に「打ち水大作戦の大間抜け」で多くを語っていますので、ここでは箇条書き程度で現在の都市型豪雨の問題を取り上げて見たいと思います。


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 かつて列島のどこででも認められた夕立が消えた事はどなたもお気付きになっているでしょう。

昔は、ほぼ、毎日、夕方になると決まって空がゴロゴロ鳴り出し、瞬く間に雨が降って来て急いで家に戻ったり、取り込みそこなっていた洗濯物を丸めて取り込んだりしていたものですが、比較的森林の残った山間部の集落でも3~4日おきでも降らない傾向が目立ってきているようです。

この理由の多くは、地表に水が存在しなくなっている事に起因しており(農水省や国土交通省によって三面張り側溝が山にまで昇り乾燥化が進んでいるのです)、日射と熱気によって水蒸気となった水は上昇気流によって高空に持ち上げられ一気に冷やされ夕立として地表に戻り地表を冷やし心地良さ与えてくれていたのです(夕立)。空から降ってきた天恵の水を一気に道路側溝から下水溝、下水道さらには大型地下排水溝へと流し込みそのまま海に捨てているのですから、ちょっとでも降った雨は地表に滞留する事無く、二度と次の夕立の材料となる事はないのです。

 道路側溝を透水性のものにするとか、一気に流さない溜水式のものにするとか、都市部の全ての駐車場

の舗装を透水性のもの、または土を残し煉瓦と芝生もしくは自然のものにするとか方法は幾らもあったはずなのですが、戦後一貫してそれを怠り放置し、目先の経費と施工の簡素化のみに腐心した結果、雨が上がればカラカラで、直ぐさま熱気が再来すると言う馬鹿げた構造を放置したのが国土交通省だったのです。

 車が殆ど通らない歩道の舗装など土と煉瓦で施工しても良いはずなのですが、経費と施工だけを口実に老人に照り返しのキツイ歩道を歩かせているのも彼らなのです(まあ天下り先の施工だけを気遣っている結果ですが)。

 江戸時代までは上水も野天の川のような用水路(多摩川浄水=江戸の六上水の一つ)でしたが、ご存じの通り、山間部に大量に造られ今や全く溜まらなくなってきたダムから暗い導水管で延々と運ばれ、地表に現れる事が無い事はご存じの通りです。

従って、上水は剝き出しの浄水場以外、熱循環、水循環に一切寄与していない事は明らかです。

 では、今度は下水道を考えましょう。これは非常に大きな要素を含んでいます。

水道の蛇口から出た水は、お風呂の排水であれ、トイレの洗浄水であれ、台所の炊事の水であれ一気に下水道管に吸い込まれ(雨水混入方式が主流)、これまた熱循環、水循環に寄与していない事も明らかです。

 家庭や公園などの側溝ばかりか、川の護岸、道路の街路に至るまでコンクリートやアスファルトで固められ、薮は切払われ西洋の猿まねとしての芝生に変えられ、地表に滞留する水は益々減っています。

 都会は所得の髙い人々が住んでいる事から、大都市近郊の森は切払われ、芝生に変えられた結果、愚かなゴルフ場に変えられてしまいました。この構造が凄まじく、雨によるクローズを防ぐために直ぐに水を吸い込み一気に排水溝から河川に流れ込むような真砂土を多用した構造に変えられています。

これまた緑に見えるだけの乾燥化したコースの連続でヒート・アイランドの温床と化しています。

 都市に残された水は学校や公園や神社などの僅かな池の水しか無いのですが、それさえも危険であるとか、蚊が発生するとして水が抜かれ、減らされ、都市には纏まった水が存在しない事がお分かり頂けるのではないでしょうか?

 残るのは国土交通省所管の河川になるのですが、都市では道路拡張のために覆いが掛けられ実質伏流化されその蒸気は天まで昇って行きません(現代版カナート)。

川は洪水を起こさない様に押し流す事しか考えられておらず、直線化され、平坦化され、大雨の時には一気に流れ、溜まるところも無い事から稚魚はおろか親魚も棲めない生物もいない川にしてしまったばかりか、直線化し流速が上がる事からコンクリートで固めここでも水の保水性は消え只の無味乾燥な三面張り水路(事実上の大型雨樋)に変えられてしまったのです。このように雨の上がった都市河川に水が存在してもその絶対量が非常に少ない事がお分かり頂けたと思います。

 では、現在、一体都市の水はどこにあるのでしょうか?

荒川などの大河川はともかくとして、マンションの屋上タンクとか水道管の中といったものしか浮かばないでしょうが、エアコンに当たれないホーム・レスの汗とか、最低気温が30になる飲み屋街のホステスの涙とか、たまに鳴り物入りで行われる間の抜けた打ち水大作戦の再生水とか、中国人や中高年の立小便とか後は車の排気ガスに含まれる水蒸気といったものになります。


結局、都市部の水循環、従って熱循環に寄与する水とはこの程度しかないのであって、夕立が非常に降り難い都市構造になっている事がお分かり頂けると思います。夕立が無くなれば地表の温度は下がらない。

そして、戦後一貫してこれを推し進めたのが国土交通省であり、厚生労働省(上下水道)や農水省(都市近郊上下水道)といったその他の省庁であった事はお分かり頂けるのではないでしょうか。

 このように、都市部の表面に水がなくなった結果、極端に夕立が降り難くなったのですが、当然、熱せられやすく冷めやすい都市になり、強烈なヒート・アイランド現象が起こっているのです。

 従って、最も熱せられ易い場所から上昇気流が頻発し、最近、熱中症ばかりではなく、竜巻や突風や雹や雷そして都市型豪雨が頻発している理由がお分かり頂けるのではないでしょうか?

 それもこれも全ては国土交通省以下の馬鹿官僚どもが、国家や国民や国土や国民経済を無視して天下り先の事しか考えてこなかった事の結果引き起こされた無策の象徴でしかないのです(自覚もしていない)。

 では、都市型豪雨災害は何故頻発しているのでしょうか?都市に水がないとすると、その水の供給源はどこにあるでしょうか?

 東京、大阪、名古屋、福岡、横浜…と大都市は例外なく臨海部に立地しています。

そうです、その水は海から送り込まれているのです。

 海からの湿った蒸気と風向きが一致し、上昇気流として高空に押し上げられた場合、局所的ながら水槽をひっくり返したような雨が一気に降って来るのです。


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それが花火大会や盆踊りや多くのくだらないイベントを中止させているのですが(このような馬鹿げたイベントに足を向ける人と知能指数は恐らく反比例しているでしょう)、今後ともこの傾向は増加し続ける事になるでしょう。

以前も書きましたが、この臨海部の都市型豪雨は海が近くにあるか海からの湿った空気が送り込まれやすい場所でしか雨が降らない傾向を示しており、今後とも大都市の後背部にある山奥のダムに水が貯まらないという傾向が顕在化してゆくはずです。その上に海岸の臨海部が全てヒート・アイランド化しているという事は、内陸部まで海からの湿った空気が送り込まれる事無く、その手前で上昇気流となり降ってしまい、ダムがカラカラになる事が今後一層顕在化していく事になるでしょう。

「打ち水大作戦」なる国土交通省や環境省が行うイベントは、自らの失策、無策をカモフラージュするための物なのか?本気で効果があると思ってやっているのか?只の気がふれたイベントなのか?全く不明ですが、東京オリンピックを8月にやろうと言う馬鹿さ加減と併せ、熱中症の続発をどう考えているのか全く理解できません。既に熱中症による死者は急増中で、国土交通省による殺人と言っても良いはずです。

もっとも、あのようなくだらない国際イベントは廃止すべきと考えていますので、熱中症の続発は今から楽しみな限りです。このような犠牲無くしては政策の転換は起こらないのですから是非ともオリンピックによる熱中症による大規模な死者が欲しいものです。

多分、人工ミスト装置などを大量に売り込むビジネス・チャンスとでも考えているのかも知れませんが、いずれ魑魅魍魎共が蠢きはじめる事でしょう。



sp117-7さて、話を急ぎましょう。

 この無策とも言うべきヒート・アイランド現象に対して一気に都市の気温を下げる魔法の杖があるのです。これだけで、恐らく戦後始まった都市の気温上昇の半分は取り戻せる事になるでしょう。

 右はシンガポールの富裕層向けの屋上プールですが、こんな贅沢な物はヒート・アイランドを抑えるためだけならば全く必要はないのです。

 単に、屋上に水があれば良いだけだからです。

それは、ビルの屋上緑化、屋上プール化に補助金を出すなり固定資産税を下げるなりすれば、ほとんど金を使わずに温度を下げる事が可能になるのです。

それに加えて家庭内の雨水の貯留施設や側溝の地下浸透化、ショッピング・センターなど大型店舗の駐車場のコンクリート、アスファルトの撤去もカウントできれば、効果はもっともっと上がるでしょう。

 ビル屋上のプール化は防水モルタル舗装やゴムやプラスチックスによるプール化など方法は幾らもありますが、水道も必要なく、たまに降る雨を510センチも溜めれば良いだけなのです(これは排水溝に枠を嵌め必要な高さまで水位を調整すれば良いだけなのです)。

恐らくこれだけで大都市面積の3分の1は水がある事になり、一気に都市気温を下る事ができるでしょう。


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残るカラカラ砂漠は国土交通省所管の道路周辺だけとなり、そのうちそれさえも批判され、歩道を始めとしてヒート・アイランドを抑える動きが出てくるはずです。

 こうしてCO2温暖化論といった国家的デマ(大嘘)の根拠とされてきた観測地点(百葉箱)の大半の温度も一気に下がる事になるでしょう。このデマに加担してきたNHKと気象庁は何と説明するでしょうか?


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勿論本物の森ではないため保水性の程度は低く気休め程度ですが コンクリートよりはましなのです


 いずれにせよ、“CO2濃度の増加による地球温暖化の結果だから仕方がない事なのだ”などと諦めさせられてきた大嘘が、実は戦後70年掛けて破壊され続けてきた都市の水循環、熱循環の結果でしかなく、その主因が、近視眼的な国土交通省の役人どもによって引き起こされている事が分かるはずです。

 単なる物理法則なのですから元に戻す以外本質的な解決方法はないのですが、屋上緑化、屋上浅プール化により劇的に温度を下げ、夕立を復活させる程度までなら下げることは可能だと考えています。

 本来、列島は海に囲まれていて、温暖化の影響など全く受けない洋上の楽園だったのであり、京都~パリ議定書などサインする必要性も全くないはずだったのです。

 仮に大嘘のデマでしかない地球温暖化が本当だったとしても、本来、影響を受けるのは中国大陸、インド大陸、ヨーロッパ大陸、アメリカ大陸の内陸部だけだったはずなのですが、いち早くサインして唯一真面目に実行しているのが日本だけと言う馬鹿げた結果に陥っているのが騙されやすい島国の列島(劣等)民族としての日本人なのです。

 最後になりますが、実は、ヒート・アイランド現象は都市部だけの問題ではありません。

農村部や山間部でも同様の現象が起こっており、それが今夏の朝倉~日田の豪雨災害とも関係しているのです。

それについてもネット上にアップしている「打ち水大作戦の大間抜け」をお読み頂きたいと思います。


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