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454 『ドイツ農民戦争』(エンゲルス)と「聖書物語」の世界

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454 『ドイツ農民戦争』(エンゲルス)と「聖書物語」の世界

20170213

太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


それこそ十年以上前に、「環境問題を考える」という近藤邦明氏のサイトのサブ・サイト「アンビエンテ」内の「有明臨海日記」という簡単なコラムに 『ドイツ農民戦争』(エンゲルス)とベネセラの反米政権 という妙なコラムを書いた事がありました。その全文は以下の通りです。

これについては、現在でも以下から「環境問題を考える」と言うトップ・サイトのサブとして読むことができます。


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154 20061217 『ドイツ農民戦争』(エンゲルス)とベネセラの反米政権

 エンゲルスに『ドイツ農民戦争』というあまり知られていない著作がありますが、それでも『選集』はもとより、青木書店などの文庫本にありますので、かつては一般的な著作であり、その筋の人ならば、当然、読むべき指定図書であったはずなのです。
 もちろん、十六世紀、バイエルンを除く全ドイツで起こった農民一揆を描いたものですが、"チューリンゲンの指導者にトーマス・ミュンツアーがいると知ってマルチン・ルッターが日和った"という逸話も残っています。まあ、ルーテル教会のお偉方がなんと言おうが、ミュンツアーが民衆と死んだ革命家であり、英雄であったのに対して、ルッターは口先だけのくそ坊主でしかなかったということでしょう。

こんなものを崇めている連中の気が知れないばかりです。
 この『ドイツ農民戦争』には、現在でも存続するフーター派、メノー派を始めとする多くの再洗礼派(プロテスタント急進派)のセクトが登場し、その英雄的闘争の記録を読むだけでも面白いものです。


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マルクスは当時の後進国であるドイツにおいても、農民戦争に側面支援された状況下ではプロレタリアートによる権力奪取が可能ではないかと想定していた(マルクスの「永続革命論」といわれるもので、後にトロツキーはこのエッセンスを永続革命論に発展させた)と言われているのです。
 かつて、南米はアメリカの裏庭と呼ばれ、多くの反米勢力はチリのアジェンデ政権を始めとして、何度となくCIAなどの非合法的工作(内政干渉)によって破壊させられてきました。
 「人口一千万人のチリで、一〇万人の党員を持つチリ共産党がアジェンデ政権を支え人民連合政権を樹立し、現在、社会主義を目指した平和革命が実行に移されている。日本の人口ならば、百万人の党員で同じ事が実現できる。」などととぼけた話をしていた某県委員長やそのエピゴーネンがいましたが(そのうち“不屈の百年”を祝う事になる「前衛党」さん 20170214、結果は一九七三年九月に軍部のクーデターによってあっさり倒されてしまったのです。こんな事は当たり前のことであり、その必然的帰結を予測し警鐘を乱打しつつ労働者の武装を準備するのが前衛党であったはずなのですが、まずは、このような指導部では、千年経っても労働者は解放されないとしか言い様がないでしょう。
 記憶に新しいところでは、ペルーはあの日系の虐殺者アルベルト・藤森によって、セルパを先頭とするMLTA(エムエルテーアー)の英雄的ロス・ゲレロス(ゲリラの複数形)が虐殺されました。
 現在、左翼が全面的な後退を見せる中、唯一、反米の幟を上げ支持を拡大するベネセラ(ベネズエラ)のチャベスは大統領選挙に三選勝利し、より一層、反米の姿勢を鮮明にしています。このような政権が、本来、永く存続できるはずはないのであり、アメリカの非合法活動によって、とっくの昔に潰されていても決しておかしくはないのです(一九九三年に成立した十七の少数政党によるカラカス政権を引き継ぐ形で、一九九八年にチャベスが大統領に当選)。
 しかし、その権力を維持できている例外的条件を考えると、ヒズボラのレバノン、ハマスのパレスチナ、そして、アメリカが勝利できない事が鮮明になってきたイラク内戦、再度復活したタリバンのアフガニスタンと、ブッシュが中東の蟻地獄に嵌り、事実上の十字軍的敗北に陥っているためと考えられるのです。
 イスラム原理主義を持ち上げるつもりはさらさらありませんが、彼等がやっていることは古い言葉で表現すれば、"民族解放戦争"であることは間違いなく、ここ百年あまり中東を自らの利権のためだけにズタズタに引き裂いてきたのは帝国主義諸国家(イラク、シリア、レバノン、イスラエル、パレスチナ、クエート、サウジアラビア・・・と好き勝手に分割してきたのはイギリス、フランス・・・、)であったのであり、正当性がブッシュにないことだけは確かでしょう。
 ほとんど真面目に分析などしていないのですが、このように、チャベスの権力は、マルクスやトロツキーが想定した、「農民戦争」に側面支援された擬似的「労働者的政権」という意味を持っているのではないかと思うこの頃です。
 現在、日本は勇ましくも愛国心の高揚を謳いあげ、憲法改正から新たな海外派兵へと向かおうとしていますが、本音を言えば、今後ともアメリカの十字軍と共に中東に釘付けになる事を願うものです(現在は航空自衛隊による「人道援助」だけになっているようですが)。そして、できるだけ早く無邪気にはしゃぎ続ける改憲派の馬鹿さ加減が明らかになり、大恥をかき、その失敗が明ら様になることを期待するものです。馬鹿は死ななきゃ直らない。どうせ日本を潰し植民地化した親米勢力でしかないのですから。 
 さしずめ、イスラム原理主義者による遊牧民戦争に側面支援された反米権力の存続のためには、今後ともブッシュ十字軍が中東に釘付けになり続けて欲しいと思うものです。 
 いずれにせよ、日本の愚かな外交がどうなろうが、関心は全くありませんし、働きかけをするなど思いもよりません。アラー・アクバル!

 皆さん、今後ともアメリカの海外戦略に全面的に乗せられ、日本民族の誇りも忘れた改憲派を支持されてはいかがでしょうか?そもそも、日本はアメリカと戦ってボロ負けに負けた国家のはずなのですから。恐らくイラク戦争に敗北するのはアメリカになるでしょう。


 十年前に書いた原文のままですが、今、改めて読むと、情勢分析が甘いと言うか緩いと言うか、背後ではもっと恐ろしく凄まじいものであった事が分かっています。

これについては、既に下のスポット009で書いていますが、十年前に『ドイツ農民戦争』(マルクス)とベネセラの反米政権 で書いた当時は、まだまだ各勢力の勢力配置への理解が甘く、それが見えてくると、情勢を利用はしても、単純には肩入れはできない…といった印象は拭えません。

 それほど、ネオコン、CIA、ヒラリー…と言った連中が人為的にゲリラ組織、反政府組織(その中には本当に悪政と闘い革命による解放のために懸命に努力している組織もあるのですが)に資金援助と称して接近し、自らの株価操作から資金の強奪、革命組織に手を突っ込み、石油の強奪から内乱を煽り、内政に干渉し(これがヒラリーの私的メール問題の深部なのです)、私腹を肥やし続けている姿が見えてしまうのです。僅かな良心からか、オバマは嫌になり最後は何もやりたくなくなり、委縮してしまったように見えますが、鬼女ヒラリーは人間とは思えない酷い事を密かに続けとうとう当局からバーレンへの出国を阻止されてしまったようです。いずれ裁判が始まる事でしょう。

 どうせ、ベネセラのチャベスの早い死も、ネオコンが仕組んだ事なのでしょう。


スポット009 「イスラム国」は西側(実はヒラリー=ネオコン)が仕掛けた「ゴキブリ・ホイホイ」“公共事業としての私的な戦争の口実として造られたISISというダミー人形を有志連合Coalition of the willingが攻める!”“アメリカと本気で闘おうと思う革命的ムジャヒディンは絶対に参加しないように”警告!(ついでに)駆除されてしまう!


話が大きくそれてしまいましたが、異端、極少数派…と言ったものに対するシンパシーが強く、宗教的セクト争いに対する興味も異常に強い当方としては、マルクスの『ドイツ農民戦争』とは、それこそ血沸き肉躍る面白くてたまらない当時も複数回読んでしまった一冊でした。


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誰か、エンゲルスの「ドイツ農民戦争」やマルクスの「フランスの内乱(パリ・コンミューン)」のように、中近東と言わず全世界のイスラム原理主義者による反政府勢力についての科学的分析を行い、鮮やかに描いてくれないかと思うものです(もう関心が神社に移っている事から、既にどこかで誰かが書いていて気付いていないだけなのでしょう)。

いずれにしても、真実を追求し続けようとする人々は絶えず分裂し、独立性、純血性を保とうとするのであって、権力に尾を振り擦り寄ろうとするさもしい人物には侮蔑を与え続けるものなのです。

 その行き着いた先が、ピルグリム・ファザーズに始まるアメリカのキリスト教原理主義者であり、アメリカ自体も既に狂信的原理主義国家なのです。

 もうソ連邦崩壊から26年が経過しその時点からアメリカと中東が始まっている事を考えれば、既に25年は確実に経過しているのであって、イスラム教原理主義者とアメリカのキリスト教原理主義者(そもそも、アメリカとは弾圧され新世界に脱出したヨーロッパのキリスト教原理主義者によって打ち立てられた原理主義国家なのであり、だからこそ、現在でも地球は平らだと教える州があるのです)による「百年戦争」は、まだまだ人為的に続けられる事になるでしょう。

 モーセの旧約聖書の『出エジプト記』からユダヤ12氏族の東方退避は元より、今後とも弱い民族、弱小国家、少数宗派…といった弱き美しき民は、「聖書物語」の世界の様な民族弾圧、民衆弾圧、戦争、災禍、殺戮、暗殺…と受難を背負って歩かなければならないようです。

 数万、数十万の死者と数百万人の難民を産み出す現代も、「聖書物語」の世界と全く変わらないのです。

 国連なる組織が只の戦勝国クラブであり薄汚い官僚機構でしかない事がこの間全く役に立っていない事からどなたもご理解になっていることでしょう。

親族どころか本人の賄賂塗れである事が追及されかねない事が分かり、お隣のお困りの国の大統領選から早々と撤退した潘 基文(パン・ギムン)も国連がどのような組織であるかを如実に表した好例と言えるかもしれません。

454-4好い加減、IOC~ユニセフ(○○ちゃんを救おう…マンスリー・サポート・プログラム)~WHOが集金と陰謀のためのイカサマ組織でしかないという話が飛び交っている事をご本人たちはもとより、尻尾になって甘い汁を吸っているさもしい方々にもそろそろ認識してもらいたいものです。人為的に戦争を興して金儲けをした上で、また救援すると称して美味い目にあっていると言われているのです。そもそもユダヤ・マフィアどもは人口を十億人に減らそうとしていると言われているのですから。 私は風評に弱いため直ぐにそういった話に乗せられてしまうのです。


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