581 雪深い島根の山奥で発見した仁徳天皇 “島根県吉賀町上高尻若宮神社”
20180221
太宰府地名研究会 古川 清久
島根県吉賀町にゴギの郷ログハウス村があります。ゴギは中国地方に生息するイワナの一種とされ、放流イワナやアマゴなどとの交配によって純血種の存続が危ぶまれている希少種で広島県の天然記念物に指定されています。海釣りに40年関わったものとしては、関心が無い訳ではないのですが、ダム、砂防ダム、河川改修、ほ場整備、人工林…によって徹底的に生息環境を破壊しておきながら綺麗ごとを並べる行政には何の期待もしていませんので早晩絶滅するものと理解しています。
ともあれ、場所の説明のためには手っ取り早い為、免罪符的な(あたかも自然を保護していますと言わんばかりの)「ゴギの郷ログハウス村を取り上げたまでの話です。
日程の都合もあり、このような神社に対して資料があるとも思えなかったため吉賀町の町史などに当たる事もしませんでした。事実、ネット上に公開されている「島根県神社誌」にも記載がないのです。
周辺には集落らしきものも乏しく生活臭もないような所だけに不思議です。
恐らく、さらにゴギを苦しめる道路拡張と河川改修を併せた整備によって古い祭祀が補償工事か移転補償によって再建されたものではないかと考えています。
ただ、吉賀の中心部から匹見町へのハードな道路の入口のような場所に、何故、高良玉垂命=開化天皇と神功皇后との間に産まれた長子(「高良玉垂宮神秘書」)=オオサザキことシレカシノミコト=若宮=仁徳天皇の祭祀が存在しているのかは謎としか言いようがありません。
通説では、贈)仲哀天皇と神功皇后との間に産まれた応神天皇の子などといった大嘘がまかり通っていますが、「高良玉垂宮神秘書」には高良玉垂命=第9代開化天皇と仲哀亡き後の神功皇后とは夫婦と書かれているのです。