「ひぼろぎ逍遥」、「ひぼろぎ逍遥」(跡宮)共通掲載 20151124
久留米地名研究会 古川 清久
2015年の16時間に亘る栂尾神楽を堪能し帰る途中、阿蘇高森の草部吉見神社で休憩する事にしました。
前日の栂尾に向かう途中、たまたま別件で見掛けた神社が気になり再度訪問したのですが、七年ほど前に訪問していた「早楢宮」で、結局は三度目の訪問であった事に気付き、ただの無駄足だったことになりました。
前日は雨で暗く何やら得体の知れない神社の様に思えた事から再訪したのですが、こういうことは頻繁に起こる事なのです。
しかし季節が違えば別の印象を持つのは当然で、それが今回の訪問にも繋がった訳です。
早楢宮 カーナビ検索 山都町(旧蘇陽町)高辻
地図で見ると草部吉見神社、三郎神社の直ぐ傍に在る様に見えるのですが、その間には深い渓谷があり、町も違うのですが、どうやら草部吉見と同系等の神社のようです。
以前確認した事のある神社で、確か「ワセナラ」神社と呼ばれていたと記憶しています。
今回の話はこれだけのことです。
草部吉見神社の重要性についてはこの間何度もブログで取上げてきましたので良くお分かりと思います。
草部吉見に関心をお持ちの方は訪問されて見ても良いかもしれません。
阿蘇系神社には健磐龍系と草部吉見系の神社群があることはお分かりと思います。
健磐龍系ではないことは、垂れ幕の神紋からも明らかですが、何故、「ワセナラ」と呼んでいるかは見当が付きません。
ただ、草部周辺には「大楢」「小楢木」という地名があり関係があるのかも知れません。
問題は、この神社が草部吉見神社とは別系統の二枚鷹羽の神紋を使っている事です。
二枚鷹羽は菊池氏が使いますが、草部吉見は丸に三枚鷹羽ですね(実は○ではなく二枚の鷹羽を丸く並べている五枚鷹羽なのですが)。
鷹羽には「違い鷹羽」「二枚鷹羽」「五枚鷹羽」「一枚鷹羽」があり、これまでに全ての神紋を確認しています。
この問題に関しては今答を出す事はできません。イチョウの絨毯をご堪能下さい。
早楢宮参拝殿
早楢宮の垂れ幕
左から草部系吉見 健磐龍系違鷹羽 菊池一族並鷹羽 最も珍しい一枚鷹羽