328 春本番!安芸太田から邑南町の神社探訪 ⑪ “島根県邑智郡邑南町の諏訪神社”
20160430
久留米地名研究会(編集員) 古川 清久
一般的に諏訪神社は国譲りに反対した大国主命の二男とされ諏訪大社の諏訪大神=建御名方命を祀るものとして知られていますが、まず、百嶋由一郎神社考古学では大国主命の子とはしません。
当の出雲神話の舞台さえも現出雲とはしないことから、出雲に近い地にあるからと言って、直接、出雲大社に近いことと関連付けて考えているわけでもないのです。
この事を前提として諏訪神社の解析に入りますが、その話は後段に譲るとして、まずは、社殿をご覧いただきましょう。
忌部の中心地と考えられる邑南の山上楽園の中心にあるのが諏訪神社です。
してみると、この諏訪神社の主祭神である建御名方命とは、系統は異なるとしても忌部=瀛氏と提携していた人だったことが想像できます。
大国主命は、勿論、大山祇神と瀛氏の埴安姫との間に生まれた忌部=瀛氏の系統の人ですが、建御名方命については百嶋由一郎最終神代系譜でお考え頂きたいと思います。
同社参拝殿神殿
ご覧のとおり、建御名方命は大国主命の子でもなければ、瀛氏と言うよりもスサノウケイの人なのです。
それを理解した上で、以下の境内摂社の配神を考えて下さい。
恵比須神社、柿本人麻呂神社、稲倉玉神、大宮姫命、猿田彦神、豊受大神、御守御前(八坂入姫)、加茂神社、天児屋根神?大己貴神
島根県の山間部の神社については要約イメージが湧いてきましたが探査は端緒に就いたばかりで、今後じっくり見させていただこうと考えています。