Quantcast
Channel: ひぼろぎ逍遥
Viewing all articles
Browse latest Browse all 723

スポット054 宮崎県椎葉村の33番栂尾神楽においでになりませんか

$
0
0

スポット054 宮崎県椎葉村の33番栂尾神楽においでになりませんか

20161024

太宰府地名研究会 古川 清久


今年も16時間に亘る33番神楽への参加を呼び掛けています。

 今のところ、何人おいでになるかは全く分かっていません。

 初回の方は1000円、馴染みの方は2000円としていますが、取り纏めて奉納するまでもなく、各自「奉納金」とでも書かれて自分で奉納され、一年に一度の神楽を十分に堪能して頂きたいと思います。

 この栂尾は言うまでもない限界集落です。

いずれ集落そのものも消えて無くなってしまわざるを得ないものと理解しています。

しかし、生きるために山から日向や延岡に就職した栂尾出身の次世代の若者達は、就職先でもリトル栂尾といったコミュニティを現地で維持し、ステージのある栂尾へと戻ってきて神楽を舞っているのです。

この一事を持ってしても、厳しい栂尾の現実と、生きて行く事への執念、地域の文化伝統を守り貫きたいと言う思いに対して感動を覚えざるを得ないのです。

この状況がいつまで維持できるかは予断を許しませんが、多くの地域の神楽を見てきた者として、まず、九州で筆頭に揚げるべき素晴らしい神楽であると思い続けています。

何時しかこの集落に15年も通う様になってしまったのですが、どうやらこの集落の誕生に纏わる経緯についての思い描くようになってきました。

それは、この地域にお住まいの方に多くの黒木姓の方がおられる事です。

通い続けてきた事から、いつしか宮司は元より、地域の方からも顔を覚えられ、色々なお話を聴く事が出来るようになりました。

栂尾神社の祭神、神紋、祭礼日、宮司家の家紋、神紋…と分かってくると、遠い南北朝争乱期に於いて、八女、黒木周辺に蟠踞し、阿蘇一族、菊池一族、五条家などと共に連動し南朝方として戦い続けた黒木一族の抵抗派が生き延びるために亡命した集落か、それほどまでの中枢部ではなく、まさかの時に備えて準備されていた逃げ込み用の砦集落の一つがこの栂尾だったのではないかと言う仮説です。

最早、証明する手立てもありませんが、宮崎県でありながら継承されている神楽は高千穂系のそれではなく、阿蘇系神楽であることがそのことを語っている様にも思うのです。


sp54-1


栂尾神社参道正面 カーナビ検索 宮崎県椎葉村栂尾


オープン参加 


どなたも防寒対策をされ自由にご参加下さい 暗くなると辿り着くのが困難になりますのでご注意を

今のところ近しい内部だけは午後3時を目安に中継地の宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町鞍岡6066の祇園神社に集合する予定です

栂尾では夕方6時から翌朝10時頃まで16時間を掛けて33番の神楽が舞われます 

標高700メートルの高地ですので防寒対策を忘れずに!



太宰府地名研究会特別企画 2016112223(火、祭)

国指定重要無形民俗文化財

2016栂尾神楽大祭



sp54-2栂尾つがお神楽へのご招待
九州の脊梁山地の奥深く、宮崎県椎葉村の南縁部に栂尾(ツガオ)という小集落があります。場所はご自分で調べられるとして、この地区には今なお観光目的とは無縁の神楽が息づいています。多くの神楽が取りやめになり規模も縮小される中、一部には神楽が復活されたといった話も聞きます。しかし、その実態を見ると地元土建業者が丸抱えで援助したものもあり、本来の神楽の伝統が生き残っているとは言い難いように思えます。

小学館から「宮本常一を歩く」上下(毛利甚八)氏による民俗学的エッセイが出されています。この中に「向山日添から栂尾へ」「宮崎県椎葉村栂尾再訪 栂尾へ」という二本の話が書き留められていますが、これも十年前に書かれたもののため、元気だった人も少しずつ亡くなり、いよいよ集落消滅への道を辿っています。しかし、日向、延岡へと下った集落の後継者たちは、そこで新たなリトル栂尾を生み出し、神楽を守ってきたのです。栂尾では毎年11月の22日から23日の勤労感謝の日にかけて神楽が行われます。今年は大祭の上に22日が土曜日のため多くの観客が来られるでしょう。神楽は22日の夕方6時頃から23日の朝に掛けて奉納されるのです。現在、三十三番神楽を全て舞い切るところは、宮崎県小林市の高原(タカハル)神楽、西都市の銀鏡(シロミ)神楽、高千穂神楽などわずかですが、今年も栂尾では1730時前後から神事が始まり、翌朝の1000頃まで16時間に亘る神楽が舞われ続けられます。標高700メートルの高地であることから下界より気温が5℃は下がります。食事の一、二食は用意し、毛布も持って来られた方が無難でしょう。もちろん雨が降っても中止にはなりません。また、多くの心ある人々が数多く見学にこられます。今年は地名研究会の日程とバッティングしませんでしたので神楽を楽しむための遠征を別途企図いたしました。参加を募ります。足の無い方は配車の関係もあり早目に古川(09062983254)まで連絡して下さい。なお、駐車場は100台程度準備されています。(トイレも完備しています。)

日 時 : 112223日(火、祭)午後 6時前後より翌朝10時頃まで 暗くなると到達できない! 

目的地 : 宮崎県椎葉村栂尾 栂尾神社及び公民館など

宿泊地 : 野宿、野営 (連絡先 栂尾神社宮司 FAX 0982-59-0419

経 路 : 久留米IC⇒熊本IC⇒大津⇒高森⇒五ヶ瀬町⇒椎葉村

ルート : 国道265号線を南下、国見トンネル経由、那須橋、間柏原(マカイバル)橋を渡り、中山トンネル経由で中山へ、国道388号を2キロ遡り栂尾へ


sp54-4費 用:奉納金(10002000円程度)各自用意 高速料金、燃料代割り勘




注意事項: 標高700メートル近いため深夜は冷え込みますので防寒対策は各自で行ってください。焚き火が行われ、氏子による屋台(お汁粉、うどん・・・)、餅、なども販売されます。雑魚寝状態を覚悟していただく必要があります。日暮れが早いので暗くなると現地に辿り着けません時間には余裕を持って計画して下さい。

乗り合いの方

集合場所: 未定、古川の携帯で連絡

問い合わせ 古川まで 09062983254(携帯)



椎葉村役場辺りから1時間程度は見ておいた方が無難です!

インスタント・ラーメンが作れる程度の準備をして行きます。また、水は湧き水が神社社殿横からとうとうと湧いていますので、それを汲む事ができます。なお、トイレは準備されています。

直接現地に行かれる方はご自由に!現地は明るいうちに!

カーナビ検索椎葉村大河内栂尾 栂尾神社宮司 黒木 重友 様 0982-59-0419

Viewing all articles
Browse latest Browse all 723

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>