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スポット122(後) 大量の土壌流出と木材流出は今後も継続する“平野虎丸ブログのご紹介を兼ねて”

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スポット122(後) 大量の土壌流出と木材流出は今後も継続する“平野虎丸ブログのご紹介を兼ねて”

 20170925

太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久



平野虎丸ブログのご紹介


そこで(流出土壌1000万トンの話がネット上から拾えない事から)これでは話にならないので、環境問題の例外ですが、トップ画面に右の下にリンクを張っている平野虎丸氏のブログをご紹介したいと思います。

氏は、プロの林業家であり、目白の取り締まりなどで全国的に知られた人で、その筋には恐れられた人でもあるのです。

植林をしない森の提案者として有名な環境保護活動家ですので、少しは毛色の違うリポートを読んで頂く事も良いでしょう。ひぼろぎ逍遥の右側の下にある三人委員会のブログの一つが彼のブログです。


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一月前の記事から幾つかお読み頂きましょう。


2017082017:07

「人工林が問題ではない」 九州大学准教授 水野秀明氏


平野虎丸です。ご訪問ありがとうございます。

朝倉の土砂災害について、福岡で放映された私が出演している番組のDVDを送って頂きましたので見た感想を書いてみます。

RKBの番組は、挿し木と実生のスギが本物と絵を使って詳しく説明され、スギ植林のこともはっきりと木材生産と解説されていましたから、皆さんにそれなりに納得して頂いたものと思います。

もう1本、テレビ西日本の番組は、私の説明と並行して九州大学准教授 水野秀明氏の現場解説がありましたが、これには驚きました。

タイトルは、「人工林は問題ではない」というものでしたが、解説に描かれているスギの根が実生でした。

実生と挿し木根の違いを無視するようでは、木を知らないと言われても仕方ないでしょう。

小さな土砂崩れは別にして、植林されたスギ山が崩壊している朝倉や日田の流木災害は、自然の山では起こり得ない災害です。

九州には自然の山にスギはほとんどありません。スギが並んでいる自然の山もありません。

たまに挿し木植林スギの実から成長したスギが12本とあるかもしれませんが、山全体にスギばかりが立っているような山は有りません。

そのスギも同じ樹から取った枝ですからクローンです。人間が植林して手入をしなければスギ山は出来上がらないものです。だから、人工林、というのです。

多種多様な樹木が競争し合って場所を取り合って生きているところが雑木山であり自然です。

世の中に同じ人間ばかりがいないように、自然界も同じ樹木ばかりが生きている場所は存在しないのです。

水野准教授による今回の土砂災害解説で?と思われるところは、

1、記録的な豪雨が主因であって、人工林が問題ではない。(人工林が崩壊しているにもかかわらず)

2、スギ植林地を「森林」と呼称.。(スギは木材生産のために植林されたものであって森林ではない)

3、流木が大量に溜まっている砂防ダムで流木が減らせると提言。

4、森林の持つ機能を超えた雨が降った。                      等などです。


1大量の流木発生によって、多くの家が流され人命が失われたのですから、スギを無視することはできません。

2、スギ植林地を「森林」と呼称しているのは「森林法」であり、行政が使う言葉です。国民が森林という言葉でイメージするのは自然の森です。

森林整備、というのは、スギ・ヒノキの人工林を整備することであり、木材生産準備のことです。森林も森林整備も法律用語です。

3、山をあちこち歩いてみましたが、砂防は流木で破壊されているところがほとんどであり、そのために築後川から有明海まで流れているのです。

砂防で流木をくい止めるのではなく、流木そのものを食い止めることが大事です。流木によって、家や人が流されないようにする必要があります。流木を食い止めるには、スギを植林しないことです。

4、水野准教授が言われている「森林」は、スギ植林による人工林のことです。スギ植林地が崩壊しているのであって、自然が創った雑木山が崩壊しているのではありませんから。

国民は、この「森林」という言葉や「森林整備」という用語に騙されないようにしましょう。これはスギ・ヒノキ植林を意味しています。

九州大学水野准教授の解説は「森林法」にも基いてスギ植林を70年近く続けてきた林野庁の解説です。昭和50年ごろには、九州の原生林はほぼ皆伐されました。

私にとっての森林は原生林です。300~400年生もの大木からなる原生林を伐採した私だからこそ、原生林の素晴らしさがわかり、国民の皆さんに本当の森の豊かさを伝えたいのです。

続きは次回に。

タグ :原生林森林法砂防ダム森林整備. 16拍手  rokuten1rokuten1 コメント( 0 )


あくまでも一般論ですが、「御用学者」という言葉は今も存在します。それにも及ばない見え透いた話で…「御用聴き」と言う方が適切な稚拙な御高説に聴こえます(個人的印象ですからどうにもなりません)。

仮に権力に尾を振るとしても、普通はもう少し上手にそれらしく説明しそうなものですが、誰もが分かるような話を堂々と否定できるところに価値があるのかも知れません。コメントする気にはなりません。


2017081300:08

池上彰のニュース解説 流木は国の政策が原因 テレビ朝日


平野虎丸です。ご訪問ありがとうございます。

811日放映された池上彰さんのニュース解説で、最近流木災害が増えているのは、国の政策が原因、という話があったそうです。

それも、「スギの根が張らないから」、というところまで話が出たそうです。

いいところまで来ていますが・・・。

根が張らないスギが原因で流木が大量に発生していることがわかっているのであれば、国は早急に、流木対策として上流域の沢の周辺のスギを伐採するべきではないでしょうか。

砂防は一基1億円から4億円かかるそうです。

大量の流木が出た場合、砂防は役に立ちませんから、倒木の恐れのあるスギは伐採しておくことが賢明です。

国が植えさせたスギですから、国の指導で伐採も出来るはずです。

全国から林業者が協力すれば、砂防を作るよりも早く、安くできます。

豪雨と成長した挿し木スギは、コンクリートを簡単に破壊します。

倒木しているスギの長さは20mほどありますが、根と言われるものの長さは、1mから15メートルです。

小さいスギは大きな災害は起こしません。平坦地のスギも、流木化していませんでした。

大量流木の原因は、浅い挿し木の根、というだけではなく、植えられた場所にも大きな要因があるのです。上流・急斜面・沢周辺です。

ところで、生産者という方から、「ヒノキはほぼ実生です」、というコメントを頂きました。ありがとうございます。

私は、実生ヒノキが倒木している現場を見たことはありません。

沢中心に災害が発生しており、沢にはスギが植林されているからです。

私が子供の頃には、ヒノキでもスギでも、枝をそのまま山に挿していました。

最近は挿し穂に発根させてから苗木にして植えていますが、昔は根も出ていない枝をそのまま山に挿していたのです。活着率は95%でした。

今後、日本の山のありようとしては、奥山は植えない森に戻して自然保護区とし、林業は実生であれ挿し木であれ平坦地で行うことがベストです。

林業は基本、自然破壊ですから、植林・下刈り・搬出などの作業がやりやすい場所で行うことが求められています。

そうすることで、農林業への動物の被害も減り、大きな土砂災害もなくなっていきます。

私へのご連絡は、携帯090-2082-6618です。いつでもどうぞ。

タグ :流木対策砂防ダム土砂災害.38拍手  rokuten1rokuten1  コメント( 0 )


2017080700:15

植林スギがなければ流木災害もない 

平野虎丸です。ご訪問ありがとうございます。

8月6日(日)、台風5号の風と大雨を警戒して高森に出かけませんでしたが、台風は東にそれて、熊本は大した雨も降りませんでした。

道路崩壊 流木災害さて、写真は先日、日本熊森協会さんが今回の流木災害現認についての私への取材動画を撮影されたときの模様です。

場所は、朝倉市山田地区で大量に流木が発生し家々を呑み込んだところです。

流木の始まりを探して山を登りました。

グーグルマップで見ると、2車線の立派な道路が走っているところですが、両側ともスギやヒノキの山になっています。


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小さな沢がありますが、以前にも土砂崩れが発生していて、砂防もありました。

低い里山なのに、どうしてこんなに多くの流木が発生したのか、という新聞記者さんの疑問からその原因を探して、先へ先へと歩き始めました。

流木整理の為道路は整備してあったので途中まで車で行き、あとは歩きました。


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崩壊始まり 山田流木災害の始まり2 山田地区左2枚の写真の沢が合流する地点に到達しました。

ここまで山を見てきて、ここの急斜面の挿し木スギの流失が、大規模流木災害の始まりであると確信しました。急斜面に植林された挿し木スギがほとんど流失しています。

道路崩壊 山田地区豪雨であふれた二つの沢の水と大量流木が向い側の道路にぶつかり、その勢いで道

路までが崩壊しました。


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豪雨による大量の水は、三ケ所から集まり、勢いを増し、挿し木流木と土砂、岩を巻き込んで下流へ流れ、両側に植えてある小さな挿し木スギを振動で巻き込みながら下の道路まで一気に下ったのです。

両側の山の沢や林道からも雨水が勢いよく流れてますます勢いが増していきます。

途中に「そばや」さんもあったそうですが跡形もありません。

斜面でなければ、これだけの勢いにはならなかったでしょう。

最初に崩壊した急斜面の大きな挿し木スギの塊がなければ、山田地区の大量流木も発生しなかった、と断言できる状況です。


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挿し木の根写真は沢にかろうじて残っていた挿し木スギの根ですが、地上部は斜めに傾いていましたから、今後台風や大雨で倒木します。

こういう木が今もあちこちにたくさん残っていますから、危険はまだ残っています。

山田地区上流部に挿し木スギを植林していなければ、今回のような大きな流木災害は起こりませんでした。

例え記録的な豪雨であっても。

この山の土砂崩れは成長した挿し木スギの崩壊が原因です。自然は簡単に山崩れしないように、樹木の根が地下深く侵入しています。

タグ :安倍総理大臣様流木災害挿し木スギ防災砂防ダム.16拍手  rokuten1rokuten1 コメント( 0 )


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お話から直ぐに山は素人だと分かりましたが、九大の情報を見ると、やはり林学の専門家などでは全くないようで、唯の泥屋さんのようですね。報道側ももう少し考えて人選されるべきではないでしょうか?

こんな話より、九大農学部にも関係する ひぼろぎ逍遥402 林野庁が引き起こした巨大山林崩落現場を十年ぶりに尋ねてみた“宮崎市田野町鰐塚山”でも読んだ方がよほど役に立つのではないでしょうか。


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