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464 列島のブラック・バスはなぜ急速に拡散し繁殖したのか?

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464 列島のブラック・バスはなぜ急速に拡散し繁殖したのか?

20170324

太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


 これは10年前に「環境問題を考える」のサブ・サイト「アンビエンテ」の一つ「有明臨海日記」に書いたものの復刻版ですが、これも誰がこんな悪事をやったのか?を後世に引き継ぐために書いておこうと思うものです。

 ここ二十年ほどで列島の隅々までブラック・バスやブルーギルといった外来魚が急速に繁殖し、川から池、沼、湖の在来魚が脅かされ消失へと向かっている事(もはや手遅れ)はどなたもご存じかと思います。

 一般的に言って、自然界における魚類の繁殖とは容易には行かないものです。

まず、アメリカから淡水魚のブラック・バスが太平洋を泳ぎ切り列島の河川に進出したはずは無い訳ですが、相当困難な想定をすれば、例外的ながら渡り鳥の足に着いた卵が鳥によって空輸され繁殖するとしても、長距離の移動で卵が生きている事はよほど良好な中継地や短時間での移動でもない限り成立しない事はお分かり頂けると思います。

只、はっきりしている事は、その後、急速にバス・ボーイが急増され、アメリカのバス・マンを気取ったバス・ボートに乗る猿まね(アホ)文化が蔓延し、多くの河川、湖沼に自然界に還元しないプラスチックス製のルアーやラインがブレークによって残され、野鳥や水生動物が苦しむ事になっているのです。


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No.070 20060928ブラック・バスはなぜ拡散したのか?

 以前から不思議に思っていた謎が一つ解けました。これは業界に詳しい人物から直接聴いた話ですのでかなり正確だと思います。私の住む家の近くにある大型の農業用ダムにもブラック・バスやブルーギルが繁殖しているという話を聞き、どう考えても理解できずに実際に自分で釣ってみようと考え、十五年ほど前にそのダムに釣りに行った事がありました。もちろんバスはルアーで釣るのですが、同行の友人が一匹釣り上げ、私には釣れませんでしたが、ミミズも掘って持参していましたので、ウキ釣りで狙うと、直ちに二〇センチクラスのブルーギルが三十匹ほど釣れたのです。このため、我が家の猫達が腹いっぱい食うことになりましたが、ただ、どう考えても、あの辺鄙な農業用ダムに簡単に繁殖するとは考えられなかったのです。
 バス釣りがブームになりはじめたのは、確か少年漫画かなにかがきっかけだったと記憶していますが、瞬く間に全国でバスが繁殖したというのはどのように考えても不思議でした。"バス釣りに嵌った少年達が方々の池に放したのだ"と言われて納得してはいたのですが、実はそうではなかったのです。
 理由は至極簡単でした。竿やリールを売りたい釣具メーカーが、組織的に繁殖させたという事をその筋に詳しい関係者から聴いたのです。
 これで、永年の疑問が氷解したわけです。"釣場を守ろう""釣場をきれいに""種を守ろう"などといった耳ざわりの良いことを口にしながらも、裏では先細りしていた海釣り市場の代替として全国にバス釣りを普及させたという訳だったのです。
 まさか、メーカーがこのような乱暴なことをするとは考えもしなかったのですが、資本主義的生産とは実に気違いじみたものだと改めて認識したものでした。やはり、私はスターリンのような悪人には成り切れないようです。
 当然ながら、釣具メーカーはこの事を否定するでしょう。メーカーはバス釣りを広めたいというグループに対して、資金提供しただけだったのかも知れません。しかし、談合を否定する企業の裏で談合屋が密接に連携しながら動いているように、釣具メーカーの背後でバス・ファンを囲い込んだ別働隊が動いていたというのが真相らしいのです。


十年以上前に書いた小論でしたが、今も気持ちは変わりません。

既に、海釣りブームが高齢化により頭打ちになり、ダム建設や河川改修によって、渓流釣り、鮎釣りに進出するファンが凋落へと向かう中、釣り具の高級化、高価格化だけでは売り上げを確保できない状態に釣り業界自体が落ちいっていたという背景があり、そのさらなる背後には全体としての環境破壊が進んでいたのでした。

こうした中、破壊された環境でもしぶとく生きていけるブラック・バスを新たなビジネス・チャンスと考えた連中が居たことだけは間違いがないと思う様になっていました。

思えば、人口が集中する都市近郊の汚れた河川でも生きていけるブラック・バスは、商売としては将来性のあるターゲットだったのだと考えられるのです。

もうそろそろ良いでしょうから、ここで明らかにしておきますが、前文の冒頭で「これは業界に詳しい人物から直接聴いた話ですのでかなり正確だと思います。」とした“業界に詳しい人物“とは、既に廃刊となった関西系釣雑誌社の重役でした。

株)週刊釣りサンデーは1976年の設立当初から、週刊の釣り雑誌、並びに釣りや魚類に関した書籍・ビデオなどを出版し、1980年代~1990年代の釣りブームをリードする存在として著名でした。

十数年前に環境問題の集まりで、この雑誌社の、一応、重役としておきますが、ご本人とお会いし直接お聴きした話ですので、釣具メーカー(関西はその意味でも中心ですね)や業界の裏の裏まで知り尽くした方による証言だったのです。その後、同名で復刊したらしいのですが、勿論、全くの別の雑誌です。


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「有明海異変」を公刊したばかりでしたが、当時、海釣りでも新たなジャンルとしてサーフのキス釣りに進出し熱中していた時でもあったことから、釣りサンデー社から出された小西和人氏の「キスのすべて」(勿論、魚のキスですので…)を何度も読み返した頃でした。

 当然にも、バスを養殖しようとするだけではなく、バス釣りブームを造り出すために、多くの“やらせ漫画”が増産された事も事実です。

 世論操作による不正選挙はアメリカばかりではなく日本でも行われている事は確信していますが、その手法は元々アメリカからの輸入であり、とうとう自然環境までアメリカナイズされてしまった事になる訳です。

 残念なのは、愛読し敬愛していた「釣りキチ三平」の矢口高雄氏までもが「バスボーイ」を書くようになった事です。これ以降全く読みもしないし購入もしなくなってしまいましたが…。

背に腹は替えられないといった事なのでしょうか…さもしいと言うか、地に堕ちた…といった印象は拭いされません。釣りキチ三平もバスの蔓延に嘆いていることでしょう。

ネット検索を行うとこの問題に関して取り上げていた方がおられました。


2012-08-01 環境テロの片棒

[自然][日記]ブラックバス定着の悲劇 ブラックバス定着の悲劇を含むブックマーク CommentsAdd Star


 サカナについてせっかくだからもう一話。きのう正業の帰りに、市民公園の片隅にあるため池に立ち寄った。おととしブラックバスが勝手に放流され、タニシやザリガニが消えうせたせまい池である。

 トンボは飛んでいた。コシアキトンボとオオルリボシヤンマ、モノサシトンボを確認した。羽虫ではアメンボ・ミズスマシもいた。もしかしたらブラックバスは定着せず、2冬を越せぬまま絶えたのかな?としばらく観察をつづけていたが、残念ながらヤツらの稚魚と親魚がいた。定着してしまったらしい。

 ザリガニもタニシも復活した様子は無し。でも昆虫類はかろうじて根絶やしを逃れているようだ。他の水域からきているのかもしれないが。この周辺は山間ながら田んぼもあり、ため池はほかにもあるから。

 薄気味悪い外来魚を勝手に放す犯罪行為をぬけぬけとやらかす環境テロリストが、わが郷里にもいることが悔しくてならない。そういえば矢口高雄さんもブラックバス礼賛漫画を描いていた。『バスボーイQ』だっけか、あれをみて「なーんだ、ブラックバス釣りを楽しんでもいいんだ、バスを拡めてもいいんだw」と思いこんで実行する奴がいても不思議ではない。あるホームページから一文を拝借しよう。

☆矢口高雄氏軽蔑宣言!

●漫画家矢口高雄氏がついにバス・フィッシング漫画を描きました。先日、書店の漫画雑誌コーナーにそれを見つけて愕然としました。最近の矢口氏の発言のバス・フィッシング容認姿勢に危惧を抱いていたところでした。「ボクの学校は山と川」「ボクの先生は山と川」のエッセイや、日本の自然と人とを描いた漫画作品の大ファンであった私は、なにか裏切られたような気がしました。バス・フィッシングは環境テロです。子供たちにそれをそそのかす立場に立ってしまった矢口氏に対して私がこれまで抱いてきた敬愛の念は失せてしまいました。これからは、糸井重里や清水国明などと同様に軽蔑の対象となってしまいました。誠に残念です。

http://www.geocities.jp/masaketei/hundo-shi/bus.htm

464-3 なんということか。名の知れた漫画家が人気取りに走り、環境テロ行為の片棒を担ぐという悲劇に、漫画をみてバスのゲリラ放流者が増殖し、各地の湖沼の内水面が地獄絵と化す悲劇。断腸の思いで、矢口さんが招いた複数の悲劇を後世に伝え残すとしよう。

 さいわいというか、ここは狭い水域である。水をぬいて魚を分離することは難しくない。杉山客員教授は県内各地でバス駆除活動に汗を流している。いつか機会をとらえ、市にバス駆除を申し立て、郷土にふさわしくない外来生物の一掃をお願いしたい。

びんずいノートによる


公益財団法人 日本釣振興会なる天下り団体がありますが、外来魚の蔓延を放置するだけ放置して、取り替えしが着かない段階で実効性の全くない「外来生物法」なるザル法が制定されましたが(焼け跡に焼夷弾)、こういった方々が、偉そうな顔をして釣り場を守ろうとか自然を守ろうなどといったキャンペーンを行っているのです。単に、ダイワだとかシマノだとかいった業界から金を引出し甘い汁を吸っていると言うのが実態なのでしょう。

釣具メーカーも拠出金を集られたのでしょうが、免罪符とでも思っているのでしょうか?

私自身も熱心な釣りマニアで、釣竿だけでもジャンル別に50本は持っていますし、キス釣りでも一本10万円もする竿を持っていますが、このような構造に気付き、既に、釣りを十数年やめてしまいました。

ザル法の一端をご紹介しておきましょう。この天下り先を造るためにつくられた法律、制度だったのです。


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外来生物法とは

1. 釣り人として知っておくべきこと

平成1761日より「特定外来生物による生態系などに係る被害の防止に関する法律」(通称 : 外来生物法)が施行されています。

特定外来生物法による指定された魚のなかで、主なものは

○オオクチバス○コクチバス ○ブルーギル ○チャネルキャットフィッシュ です。

「外来生物法」では釣りをすることが規制されているわけではなく、次のような行為を行うことが規制されています。規則を守って釣りを楽しみましょう。

釣り人にとっては「1」、「3」、「6」に注意が必要です。

1 飼育・栽培

この法律では魚を飼育することそのものが禁止をされていますので、魚を家に持ち帰り池や水槽で飼うことはできません。また家に持ち帰ると③運搬の規則違反にもなります。

2 保管

3 運搬

魚を釣った場所から移動することはできません。釣った魚を自宅で飼うためや、人に見せるために運搬することはできません。

4 販売・譲渡

5 輸入

6 野外に放つ

釣った魚をその場で水中に戻すこと(キャッチアンドリリース)はこの法律では規制対象とはなりません。ただし、キャッチアンドリリースが条例などで禁止されている県や水域がありますので、釣りをする場合は事前に調べ、規則を守りましょう。釣った魚をその場所から移動させ、別の湖や川などに放つことはできません。また魚を移動させると③運搬の規制違反にもなります。

【外来生物法に違反した場合の罰則】

個人の場合、懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金。法人の場合、1億円以下の罰金。


(公財)日本釣振興会(略称:日釣振-にっちょうしん)は、一般の釣り人や、釣具店・メーカー及び釣り関係団体等が会員になり、会員の会費や寄附で運営され、“釣りの健全な振興を図る”ための事業活動を行なっております。

主な事業活動としては、「放流事業」、「水辺環境美化保全事業」、「釣教育・釣振興事業」、「釣りマナーと安全対策の啓発事業」等です。


 今さらこんなザル法を作って良い事でもしているように装っているのが使命感のない官僚どもなのです。


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