213 菊水史談会主催の古田史学の会古賀達也(編集長)講演会2015について
20150611
久留米地名研究会 古川 清久
6月30日(土)に行われた久留米大学の公開講座「九州王朝論2015」古賀達也(古田史学の会編集長)による講演が行われた翌日の日曜日、熊本県和水町中央公民館に於いて、再び、熊本に舞台を移して同氏による「邪馬壹国から九州王朝へ」-江田船山古墳 九州年号の意味するもの- (資料代100円)講演が行われました。
今回も百人の参加者がありましたが、驚く事に町外の参加者が七割となっていることです。
この事を評価すべきかどうかはありますが、どう考えてもネットにより情報を得た方による参加が、熊本県北部でも農村部にあたる和水町に於いても多数派になっている事です。
上) 講演中の古賀編集長 下) マスコミも取材に入った二度目の講演
この講演会については人選も含めて昨年から当方も関わったのですが、大きな意味で九州王朝論の拡大、宣伝の一環と考え取り組んだ訳です。
菊水史談会の台所事情は存じ上げませんが、遠来の講演者をお呼びするには経費も掛る事から、当会も過去、古田武彦先生の講演など久留米大学の公開講座を何度も利用させて頂きました。
今後とも、同様の手法で肥後への九州王朝論の浸透を図って行こうと考えています。
直近では、7月にも菊水史談会主導で、福永晋三講演会が行われる予定です。
8/1 菊水史談会(和水町)主催、地名研究会協賛 「福永晋三講演会」 においで下さい!
福永 晋三 「真実の仁徳天皇」 出版記念 夏季4連続特別講演スケジュール
7月11日には筑豊の田川郡大任町において内倉武久氏による講演会も計画中です。
徐々に、北部九州全域に於ける九州王朝論の浸透への作業が拡大して行きつつあります。
久留米大学の公開講座(九州王朝論)の拡大により、事実上、久留米地名研究会が一体化してしまったことによって、肥後、筑豊、新たな展開を見せていますが、地名研究会は、トレッキング中心の太宰府地名研究会、菊池(川流域)地名研究会の月例化とは別に、一方には秘密結社的、情報連絡機関のような存在へと移行しつつあるのかも知れません。
なお、個人的には九州王朝論者のはしくれと自認していますが、既に古田武彦氏の九州王朝論からは大きく逸脱しており(ブログ「ひぼろぎ逍遥」他を見れば明らか)、古田史学の会の会員といえば同会に対してご迷惑をお掛けする事になるのは明らかです。
現在のスタンスを最もよく表している百嶋神社考古学勉強会を6月19日からスタートさせる予定です。
今後とも、利権構造に胡坐をかいた学会通説派の嘘つき学者どもや、間の抜けた邪馬台国畿内説論者に対しては九州王朝論を擁護し応援したいと考え、その立場に立つ真面目な研究者の研究体制に対して関与し続け、古田史学の会、多元の会、東京古田会…等の九州王朝論者との関係は続けると思いますが、最も重要なのは、やはり「古事記」の95%が嘘だ!と言いきった故百嶋由一郎先生の業績を少しでも後世に残し、古代史研究による真実へと迫る端緒を残したいと考えています。
所詮、文献史学派は95%の嘘の上に成立しており、藤原の手のひらで泳いでいるに過ぎないのです。