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スポット199(前) 赤村の超巨大古墳 ⑫ によって通説から離脱し始めた方々に出雲神話も再考を!

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スポット199(前) 赤村の超巨大古墳 ⑫ によって通説から離脱し始めた方々に出雲神話も再考を!

20180828

太宰府地名研究会 古川 清久


先に、スポット151 赤村の超巨大古墳発見の背景について “福岡県赤村内田の前方後円墳?”外をオンエアしています。


再掲

現在、グーグル・アースでも容易に見いだせる古墳にしか見えない福岡県赤村の巨大丘陵が、(あくまでも)仁徳陵とされる大山(大仙山)古墳に次ぐとか匹敵する超大型古墳ではないかとの話が持ち上がり、地域を揚げて盛り上がっています。


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赤村に巨大な前方後円墳-。こんな話が、地元住民の間やインターネット上でささやかれ始めている。地元の古代史研究グループによると、現場の航空写真から鍵穴型丘陵の全長は約450メートル。日本最大の前方後円墳「大山(だいせん)古墳」(堺市)の墳丘長に迫る大きさとあって、古代史ファンからは「卑弥呼の墓では?」といった期待の声も聞かれる。

丘陵は同村の西端、内田小柳地区の雑木と竹に覆われた民有地で、東側を平成筑豊鉄道と県道418号が南北に走る。数年前から丘陵の形に着目してきた田川地域住民などでつくる「豊の国古代史研究会」の調査では、後円部に当たる部分は直径約150メートル。魏志倭人伝にある邪馬台国女王卑弥呼の墓の直径「径百余歩」とほぼ一致するという。

また、丘陵沿いの住民によると、東側にある後円部と前方部のくびれのような場所では、タケノコ掘り中に土器片が多数発見。周濠(しゅうごう)の部分に当たる丘陵西側脇には、以前から湿地が広がっていたという。現在まで発掘調査はなされておらず、真偽は謎のまま。田川地域の自治体の文化財担当者らは一様に、丘陵を「自然の地形」として、前方後円墳との見方を明確に否定している。

2018/03/20付 西日本新聞朝刊=


 今般の赤村の前方後円墳としか思えない巨大古墳状丘陵に関して、町興し村興し宜しく「卑弥呼の墓」といった噂が飛び交っているやにも聴いています。

 古代史の世界に多少とも関わった者として、地域振興のためのマヌーバとして、一時的に「卑弥呼の墓」…といったデマに近い話が流れる事が全く悪い事とは思いませんが…(絹も鉄も出土しない奈良県桜井市の巻向遺跡や巻向古墳を卑弥呼の大城とか埋葬墓などとするような大嘘よりは余程真面なのですから)、この実に素人臭い卑弥呼の墳墓説には多少の気恥ずかしさを越え暴走にしか思えません。これについては通説派の考古学協会なども“どうせ素人ですから…”などと馬鹿にしきっている事でしょう。

行政や教育委員会や文化庁…といった悪の牙城が、これまで敵視続けて来た「九州王朝論」の探究などに踏み込むはずもなく、いずれはうやむやにしてしまう事でしょう。そんな事は鼻っから分かり切っているのですが、何やら田川郡内でお祭騒ぎでもやれば新たな展開が見えるとお考えなのかも知れません。

ただ、彼らは邪馬台国畿内説などと言ったトンデモ説に利権を見出しただけのさもしい人々なのであって(中には、九州にも月額300万円などという法外な給与を貰っているインチキ考古学者もいるらしいのです)、そもそも学問とか真実の探求などと言った事を期待すること自体意味がないのです。

これについては、ひぼろぎ逍遥スポット180 赤村の超巨大古墳 ③ 発見と列島の穴掘り考古学の未来(跡宮)辺りを再度お読み頂きたいと思うものです。

出雲神話の舞台は九州だった!? 6.26 甘木朝倉「田神社探訪トレッキング」での驚愕の発見!

20160626


太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


2016625日に田神様を主軸に据えたトレッキングを行いましたが、大国主を祀る筑前町弥永の大己貴神社からほど近い場所に日隅宮(ウズノミヤ)が存在した事が、筑前町弥永にある田神社の縁起(旧縁起)から読み取れたのでした。


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大己貴神社 カーナビ検索 福岡県朝倉郡筑前町弥永697-3


現在、このあまりにも巨大な事実にたじろいでいるところですが、以前から書いてきた「出雲神話」の舞台は九州であるという仮説の証拠にも成りうる痕跡をその小字地名として発見した事になるのです。

なぜならば、大国主の国譲りに絡んで、高木大神が「新しい社を建て直してやる」としたのが「日隅宮」だったからです。

その「日隅宮」という小字が大己貴神社が鎮座する筑前町大字弥永にあったのですから、両者に関係がないとは考えられない上に、「日隅」を現地では「うず」と呼んでいる事も、その信憑性を物語っているように思えるのです。

通常「日隅」と書いて「うず」とは読みません。しかし、福岡市南区には「日佐」と書き、「おさ」と読む地名があるのです。

そこでお考えください。「九州では大事をしでかした…」「ウーゴトばしでかした…」と言いますね。

これもそれと同様で、「日佐」は古くは「うさ」と読まれ、中央語の影響を受け、現在は「おさ」と呼ばれていた可能性を否定できないのです。

栂を「ツガ」「トガ」と「フウヅキ」を「ホオヅキ」と読み替えている事と対応しますね。

「日隅宮」を「うずのみや」と呼んでいる事自体が古い表現を留めている事を意味しており、近年のそれではなく相当に古いものである事にただならぬものを感じるのです。

作業はまだ始まったばかりですが、まずは、現在消されているとしても、この小字「日隅宮」がどこにあったかを探り出さねばなりません。

しかも、「日本書紀」には仲哀天皇9年秋9月に神功皇后が諸国に命令して船舶を集め、兵卒たちを訓練しようとした時、軍卒が集まらず、大三輪社を建て刀矛を奉納すると軍衆が自然と集まったと書いてあることから、その舞台が現出雲の国でないことは明らかなのです。違うと言われるなら説明をお願いします。

まさか、出雲大社からの勧請とか分社などとはおっしゃらないとは思いますが、日向の一の宮が高千穂とか霧島神宮などではなく、何故、宮崎県都濃町の都濃神社であり、その主祭神が出雲の神様とされる大国主命であるのか?


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日向一の宮都濃神社


また、熊本市西里に大己貴神社があり、薩摩も吹上浜や天文館近くに、大己貴神社が存在しているのかを統一的に説明して頂きたいと思います。

一方、宗像大社の本当の祭神は大国主命との説も飛び交っていますが、宗像の隣町遠賀川左岸の岡垣町手野にも大国主神社が鎮座しているのです。トレッキングの当初の予定ポイントは以下の通りでした。


 原田八幡宮(朝倉市小隈560)田神様を確認すべし!素晴らしい絵馬を奉納したのもこの人々!

 松尾神社(甘木バイパス沿線) 佐田大神がいた佐田から流れる佐田川沿いに松尾神社が鎮座する!

 金毘羅宮(朝倉市甘木公園) 田神様を確認すべし!金毘羅宮も贈)崇神による乗っ取りか?

 高木神社(朝倉市佐田町)  朝倉市佐田村は大山咋神の転勤地、「瀛津比売」は母神にあたる。


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大己貴神社からも近い筑前町弥永の田神社(天神社)


②と③の間に卑弥呼ロマンの湯に近い甘木の町中にある田神社を責任者であるN氏の提案で追加し、市街地の中にある湧水池付別天地とも言うべき田神社から甘木公園の田神社を確認したのですが、さらに同氏の提案で③と④の間に筑前町弥永の大己貴神社からもほど近い弥永の田神社(天神社)を見せて頂いたのですが、そこにはとんでもない事実が隠されている事が分かってきたのでした。


そもそも出雲神話の大スターである大国主命を祀る神社が何故この筑前町に存在するのかをどなたか説明して頂けないかと思っておりました。

 まさか、出雲大社からの勧請とか分社などとはおっしゃらないとは思いますが、日向の一の宮が何故高千穂とか霧島にはならずに都濃神社であり、その主祭神が出雲の神様とされる大国主命であるのか?

 また、熊本市西里や薩摩は吹上浜に、何故、大己貴神社が存在しているのかを統一的に説明して頂きたいと思い続けているのです。


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地番不詳 カーナビ検索 筑前町弥永 地元の方に田神社をお尋ねください


 一方、目を北に転じると、宗像大社には大国主命が主祭神ではないかという話が付き纏い、事実、遠賀川の流域の外れになりますが、岡垣町手野にも大国主命を祀る文字通りの大国主神社が鎮座しているのです。それ以上に驚愕すべき事例として、春日市の商工会議所の敷地には、オオナムチの幼名であるオオナビコを祀る伯玄社が存在している事を再度考えて頂きたいのです。

これについては、ひぼろぎ逍遥(跡宮)024 大国主は九州で生まれた “オオナビコ(大国主命=オオナムチの幼名)を祀る春日市の伯玄社”(をお読み下さい)

ここまでくると、筑前町の大己貴神社が非常に気になってくるのですが、百嶋神社考古学の洗礼を受けた者は大国主命が実際に活躍したのは九州であるという認識を持っており(現出雲の国は近畿大和朝廷が創ったテーマ・パーク)、そのポジションからもこの大己貴神社をクローズ・アップせざるを得なくなるのです。

田神社が大幡主、大山祗の二神による擬神体であるという百嶋説に基づく調査ですから、大国主命が無視できないのです。

理由は簡単で、百嶋神社考古学の立場からは、田神社=タノカンサー=大幡主+大山祗(擬神体)の第二世代が大国主命=大己貴だからです。


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