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851 高千穂町の一角で神社を再建する運動が始まった “ひのみこ社のご由緒について”

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851 高千穂町の一角で神社を再建する運動が始まった “ひのみこ社のご由緒について”

20200906

太宰府地名研究会 古川 清久


 全国の神社の建物が劣化し、それを支えるべきはずの氏子の組織までが壊滅しつつある今、宮崎県高千穂町の一角において、売りに出されていた神社の敷地と社殿を買い取り再建する運動が始まっています。

 かく言う私もこの土地と社殿を管理していた不動産屋との相談にも多少は関与していた事から、参加できる日は阿蘇の外輪山沿いの100キロ近い道をひた走り、社殿を磨いたり参拝殿の床を磨いたりというささやかなお手伝いの作業をさせて頂いています。

 その運動と言うよりも、熊本の霊能者と言うか神ごとに関係する女性先導者自身が、あまりにも素晴らしいそのロケーションと古代にまでも遡る地域の歴史に感じいった事から、何とか再建し皆の拠り所としたいとの思いの実現に踏み出し実際にそれをやってのけておられている事に感じ入り書き始めたものです。


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仮称 ひのみこ社 カーナビ検索 宮崎県高千穂町上野(カミノ)4956地先 ※この地番は上野中学校


 この神社の正面に四恩(シオン)岳がある事がお分かり頂けるでしょう。

 長年、神社調査を行ってきた者として解るのですが、神野、上野(カミノ、ウエノ…)と呼ばれる姓の人若しくは地名は何らかの形でイスラエル系、ユダヤ系と言われる人々との関係が辿れるのです。

 ただ、始めからこのような話を持ち出せばトンデモ説扱いされる事は明らかで、一般的には曹洞宗や浄土真宗などでも主張される仏の「四恩」としておくことが穏当かも知れません。

 無論、シオン山とはイスラエルの聖地エルサレムの南にある山とされていますよね。

 少なくともそういった知識を持った人々が入っていた土地だったとまでは言えそうです。


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エルサレム シオン丘陵


この上野地区の北には愛宕山があり金山彦(「古事記」ではカグツチ)の象徴ですし、同じく南の下野地区にも烏岳があります。

ヤタガラス(豊玉彦)系の山岳修験(豊前の求菩提山)の南の拠点であった事までが見えてきます。

 熊本の南阿蘇から宮崎の高千穂へと繋ぐ国道傍の住宅地ながら、同社の脇には素晴らしい清流が流れ

ています。

 F女史がこの地を惚れ込んだ理由もこのロケーションがあった事は言うまでもありません。

 しかし、そればかりではなく霊能者である彼女は自らの霊能によってこの地の歴史的重要性を感じ取り、神社の再建を始めたのでしょう。

 さて、そもそもこの地にあった元々の神社はそれほど古いものではありません。

 同社に残されている創立者田尻武雄氏の略歴(碑文)によれば、明治の教派神道系の言わば新興宗教団体で、その背後にあるのは、現在、石見、出雲、伯耆辺りに閉じ込められている出雲大社が全国的教団として教線を強化するために創られた教団と思われます。


出雲大社教 出雲大社教(いずもおおやしろきょう)は、1882年(明治15年)、当時の出雲大社前大宮司・第八十代出雲國造・千家尊福(せんげたかとみ)が創設した教団である。教派神道(神道十三派)の一つ。

明治13年に東京都日比谷の神道事務局に設けられた神宮遥拝所において、神造化三神(天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神)および天照大神の四柱を祀ると決定されたことに対して、出雲派は大国主大神も祀るべきだと主張し、伊勢派との間で大きな論争になったが、伊勢派が明治天皇の支持を得たこともあって、出雲派は敗北し、大国主は祀られないことになった(明治13年の祭神論争)。さらに、明治151月に明治政府が布告した「神官教導職分離令」によって、神社に奉仕する神官と布教を行う教導職が分離され、これによって出雲大社に勤務する神官が国家とは別に独自に出雲信仰の布教を行うことが禁止された。そのため、当時の出雲派(千家)のトップである千家尊福は、出雲大社大宮司を辞職して自らが教団の開祖となり、信仰組織を出雲大社本体および国家神道から分離させる形で明治15年に設立した。出雲大社教は昭和26年に出雲大社と統合されたが、その後も法人としては出雲大社教と出雲大社は別団体となっている。      出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』20200811 12:18 による

結局、良く知られた 黒住教、御嶽教、神理教、金光教、天理教…などと同様の明治期の新興宗派であり、主祭神を大国主命とする教団の神社だったのです。ちなみに隣県の熊本市にも同教団の教会があります。出雲大社熊本教会: 熊本県熊本市中央区九品寺2丁目6-61 ℡ 096-364-3779


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「古事記」の大国主命と因幡の白兎の話はどなたもご存じですが神殿入口の欄干には折れたまま耳のない波乗り兎が(因幡の白兎の故事ですね)…


波乗り兎のモチーフです、誰か耳を治して頂ければ有難いのですがやりようが分かりません。

高千穂にしかも九州に大国主命とは訝しがる方は多いでしょうが、実は九州の方なのです。

これについては百嶋神社考古学の根幹を成す部分で、かなり多いので関心をお持ちの方はとりあえず以下辺りから探ってみて下さい。


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 新ひぼろぎ逍遥

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全国の神社が荒れていく中、売りに出された社殿+神社地を

買い取り再建する作業が始まった(追補)

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全国の神社が荒れていく中、売りに出された社殿+神社地を

買い取り再建する作業が始まった(下)

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全国の神社が荒れていく中、売りに出された社殿+神社地を

買い取り再建する作業が始まった(中)

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全国の神社が荒れていく中、売りに出された社殿+神社地を

買い取り再建する作業が始まった(上)


仮称 ひのみこ社 カーナビ検索 宮崎県高千穂町上野(カミノ)4956地先 ※この地番は上野中学校


ここからは、再生なったひのみこ社のチラシの素案です。

ひのみこ社に参拝された皆様へ


ご参拝になった ひのみこ社 は、神社庁にも属していません。

また、色々な新興宗教団体にも属しておりません。

いわばどなたでも自由にお参りになられ思うように願いを託すことのできる神社です。

この神社の前身は、明治の初め(明治5年)に出雲大社がその教えを普及するために創られた出雲大社(イヅモオオヤシロ)教の枝の一つとして旧上野村村長も務められた田尻武雄氏によって設立された高千穂教会を始まりとしています。

それについては、今も同社参拝殿正面に残された碑文に書き留められています。

このため元々は大国主命と繋がりを持つ神々が祀られていたのです。


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「古事記」の大国主命と因幡の白兎の話はどなたもご存じですが神殿入口の欄干には折れたまま耳のない波乗り兎が(因幡の白兎の故事ですね)…


このため、現在も神殿の欄間にはうさぎのモチーフがあり、神殿にも神鏡が残されています。

しかし、数年前にこの教会を継承されていた方がご高齢のため離れられ、その際にその神霊は出雲に戻され大国主命の祭祀は完全に消えております。

古来、続く多くの神社であれ、新興の教団であれ、地域や集落の力が失われていけば、このような神社も後を継ぐことができなくなり潰え去って行くのは仕方がないでしょう。

それどころか、ほぼ一世代に亘るここ30年の構造的経済社会の停滞によってか、全国の多くの神社がその継承者、支援者、氏子組織に衰えを見せ廃社、統合、合祀どころか災害なども加わり地域そのものを押し潰しつつあります。

そうした中、この高千穂町と谷で隔てる熊本県高森町草部出身の女性が荒れて行く神社を建て直そうと思い立ったのでした。

まだ、子育ても完全には終了していないうら若き身にありながら、多くの悩みをもつ困窮者、社会的弱者を救済する拠り所にしたいとの思いから神社の再生のための活動を始められたのです。

本来、神社であれ、寺院であれ、教会であれ、教団そのものの利得や名声を優先する向きがあるとも聴きますが、社会や地域が崩れ落ち人生さえも失う人々が増えつつある今日、本来、教団の有るべき姿を追い求めたいとの気持ちが在られたのではないかと思っています。

そうでもなければ、いくら子供の時から良く通っていた思い出深く素晴らしい背景を持った土地だったとしても、個人で土地建物を求め相当の資金を注ぎ込んで手間の掛かる事業に踏み入れる人などいるはずは無いはずなのです。

しかし、彼女を慕う多くの人々の手によって神社の蘇生は始まりました。

多い日には20名近い人々が入れ替わり立ち代わり加わりで作業が行われました。

それこそ手弁当に食事持ち込みで床磨き~天井磨き、壁磨きが行われ、資財、道具、備え付けの器具などの持ち込みも行われました。

また、素人には手に負えない大工仕事、左官仕事、解体作業、廃棄物の搬出…なども、いつしか地域の協力者が現れ、元の出雲大社教時代の信者おばあさんから頼まれたとして子、孫などの世代のその道の専門家が協力を申し出てこられ、瞬く間に再生へと向かったのでした。

新しい神社の名称は“ひのみこ社”とされたようです。古代日向国のことその意味は日に向かうまさしく陽の御子(巫女)の意味であろうと思うのですが、まだ、その真意はお伺いしてはいません。

少なくとも、熊本から宮崎そして大分に掛けての方々が関心と救いを求めて訪問される心の拠り所となる本物の神社が生まれたと思うものです。

ひのみこ社社務所:熊本市or高森町草部連絡先問い合わせ先 090-9793-4630


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